高い！安い？見積もりについてーその１ 【経営MAGAZINE】

こちらのサイトを利用される多くの方はホームページやWEBシステム開発等で相談や見積もり依頼する際に複数の制作会社、システム会社に依頼するケースが多いと思います。

そして、実際に提出された見積もりをみて価格、内容を含めて驚き迷うことが多いと思います。

先日、デザイナーやエンジニア、ディレクター等が集まり見積もりに関する勉強会がありました。架空のお客様を設定してCMSといわれるブログのように自社で更新管理が可能なホームページの見積もりをいくつかのチームに分けてそれぞれが算出して発表するという内容です。

主な要件としては

1. 資料請求やお問い合わせフォームを設置したい。
2. 自社スタッフでブログを開設したい。
3. スマートフォンにも対応したい。

という内容でカメラマンや文章を書くライターも手配し20〜30ページ程度の規模を想定したものでした。

数チームに分かれて作業した結果20万〜100万円の幅が生じました。

背景として各チーム（開発会社）の技術やリスクを見込んだノウハウ・経験の差があります。また今回のケースでは具体的なヒアリングはできないのですがより重厚な内容とするためにお客様とコミュニケーションを図りお客様の行間を読み取り幅を広げた仕様や要件を提案したり、より深く、こだわった内容を想定したプランを提案することもあるでしょう。

逆に開発側の戦略として低めの開発費を提示し、保守サポートやコンサルティングの他信頼関係を重視して長期のお付き合いを考える場合もあります。

このように技術や考え方も様々ですが実質20年にも満たない業界であり、技術だけでなくマーケティングのトレンドも目まぐるしく変化する状況で共通したノウハウも確立しておらずまた、人材不足も影響を与えてります。

特にお客様とコミュニケーションをとる営業やディレクターと開発スタッフ間の知識や経験に基づくコスト観・価値観の差異は小さくないと筆者は感じています。

近年のスマートフォンやマルチメディア、SEOやマーケティングの変化等の影響は大きく企画やマーケティングに注視する営業・ディレクターと知識・技術を追求する開発側に必然的に分かれてしまい自社の開発チームの力量を把握していない営業・ディレクターもいると思います。

ホームページ制作、システム開発会社は製造業です。営業としては一見すると企画・広告の営業のように思われますが実質はモノづくりの営業になっていると思われます。

こう見ると、モノづくりの知識・経験を有する人が営業・ディレクターを務めるべきなのですが経験不足と技術対応に追いつけないにも関わらず役割として概算見積もりを作成する立場となっているのが実情です。

また、ホームページやシステム開発はデザイナー、エンジニアがPCと向かい合ってコツコツと作業する職人作業でありすべてお客様のオリジナル仕様です。担当するスタッフによって品質は異なる場合もありそれを均一に維持するのが営業・ディレクターの役割だと思います。

スタッフの入れ替わりも激しく会社として品質の維持管理に大変苦労するのも事実。

特に発注側からすると実績があるから安心というわけにはいかないのです。

何故なら半年も経つと知識や技術が陳腐化してしまい、且つ同じ技術を維持するスタッフが担当するとは限らないからです。

次回に続く。

詳しくは弊社まで気軽にお問い合わせくださいませ。

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