マネーサプライとは

お金を「運用したい人」と「借りたい人」を結びつける役割を金融機関が担っている。金融機関が存在することによって、お金がどんどん流通し、全体としてその通貨量が次々と膨れていく(このことを信用創造という)。

つまりマネーサプライとは、現実の経済に出回るお金の量のことをいう。毎月、日本銀行が調査をして発表をしている。

マネーサプライには、お札や硬貨といった現金だけではなく、預金なども含まれる。なぜなら、実際の経済では、銀行に預けられているお金は、現金と同じくらい活用されており、現金の何倍かの量の預金残高が存在している。そのことは、経済にも大きな影響を与えており、例えば、電話、電気、ガスといった公共料金なども、預金からの口座自動引き落としにより、お金として十分に機能していることなどが挙げられる。

銀行が積極的に貸出しを行う(=企業が銀行からお金を借りる)とマネーサプライは増加する。このことは世の中のお金の量が増えることを意味し、一般的には景気が良くなる方向にある(あまりに増えすぎるとインフレ傾向も強くなってくる)。
逆に貸出しが減るとマネーサプライは減少する。このことは世の中のお金の量が減ることを意味し、一般的には景気が停滞する方向にある。

日本銀行は、「景気が落ち込んだ場合」に、金利を引き下げて、マネーサプライを増加させ、景気を刺激させる。逆に、「景気が過熱している場合」に、公定歩合などの金利を引き上げることによって、マネーサプライの伸びを鈍化させて、インフレが過剰に進行することを防いだりすることもある。

一般的にマネーサプライという時は、「M2+譲渡性預金(CD)」、すなわち、現金+要求払預金をあらわす「M1」に定期性預金と譲渡性預金(CD)を足したものを意味する。

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