金利と景気とは

金利の動きと景気には密接な関係がある。

景気が良くなると人々の収入は増加し、人々は消費や投資行動を活発化させる。一方企業は、これに伴い、より多くのモノやサービスが供給できるよう、積極的に設備投資をするようになる。(物価の需要バランス)
設備投資をするためには、資金が必要であり、経済全体としても、お金に対する需要が高まる。この動きにつれて、金利は上昇していく。

その後、景気が良くなりすぎて過熱気味になるとインフレになる。
景気が過熱し、日本銀行が、金利を引き上げると、今度は、徐々に、人々のモノやサービスへの購買意欲が減退してくる。その結果、値段を下げないとモノが売れにくくなり、企業の売上も減ってくる。モノが売れにくくなると、企業は設備投資を控えたり、社員の給料も増えなくなり、次第に消費も手控えられてくる。(物価の需要バランス)
過熱気味であった景気も落ち着いてきて、徐々に後退のきざしを見せはじめる。こうして、経済全体として、お金に対する需要が減ってくるので、金利は下がっていく。

この循環が行き過ぎるとデフレとなる。景気後退は、経済全体としては困ることなので、日本銀行は金利を引き下げようとする。
これは引き上げとは逆で、消費や設備投資に資金が回りやすくなる。これにより、徐々に景気が回復してくる。

このように、日本銀行が金利を引き上げることによって景気が後退したり、景気が明るくなってきたので金利が上がったりするように、金利と景気は相互に、密接に関連して動いている。

※ここでは基本的なことをごく簡単に説明しております。
ただ、現実の経済における動きは、このように単純ではなく、様々な要素が複雑に絡み合って、相互に関連しあってます。それを理解するためには、やはり毎日動いている経済状況を確認することが大事です。

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