日銀短観とは

日本銀行が四半期に一度発表する「主要(全国)企業短期経済観測調査」のこと。 日本銀行という金融政策当局自身が調査し、直接、各企業の経営者に業況感を問うマインド調査であり、しかも、サンプル数が十分にあり、回収率も高いので、数多くある経済指標の中でも特に注目されている統計である。

そもそも、景気の方向は、経済に参加する各主体(企業や家計)の気持ちが決定すると言っても過言ではない。数多くの経営者が「物が動き始めたからちょっとリスクはあるが設備投資を拡大しようか」と考えていれば、先行きの景気はよくなるだろうし、逆に「手控えよう」と思う経営者が多いと、景気はスローダウンするはずである。

そうした企業や家計の気持ちの微妙な変化をいち早く察知するため、エコノミストは経済指標に首っ引きになり、企業アナリストはインタビューに奔走している。つまり、日銀短観ほど経済予測に合致した指標はないことになる。

日銀短観は、企業の業況見通しが集約されており、株価に与える影響は大きい。特に、大企業製造業の業況判断DIの注目度は高い。また、セクターごとの業績予想が株式の投資判断指標として利用されている。

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