”(Earnings Before Interest Taxes Depreciation and Amortization)税前利益に支払利息、固定資産の減価償却費を加えて求める。損益計算書の利益とならんで最近、企業の評価に多く用いられるようになっている。国ごとに異なる金利水準や税率、その他の差違を取り除いた上で、各企業の収益を比較する際の指標である。
企業の経営成績を示す基本的な指標は損益計算書の利益であるが、これには「営業利益」「経常利益」「税前利益」「税引後利益」といったいくつかの段階がある。ただし、各利益にはそれぞれが持っている特徴とともに問題点もある。例えば「営業利益」は通常の営業活動によって得た利益として見られるが、減価償却の方法によって計上される利益が異なってくる。また、「経常利益」はこれに金融収支など財務活動の成果が加えられた、企業活動から得られた利益を意味するが、金利や有価証券売却益の影響を受ける。経常利益に一時的な損益を加えたものが「税前利益」であるが、一般的に海外の会計基準では日本と比較して””一時的””な項目が非常に少ない。税前利益から税金を引いたものが「税引後利益」で、税率によって大きく変化する。
このような金利・税率・会計基準の違いを最小限にした利益がEBITDAである。このためEBITDAは、海外に多くの子会社を持つグローバルな企業を分析する際や、海外の同業他社と収益力を比較する際に有用な指標とされている。具体的な株価評価では、このEBITDAに対して企業価値(負債プラス株式時価総額)が何倍に当たるかというEV/EBITDA倍率が使われる。”
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