オフバランスシートとは

会社の資産・負債であっても、バランスシート(=貸借対照表)に計上されないこと。たとえば、先物取引やオプション取引などの取引は、元本を想定して取引をおこなう。しかし実際に想定元本を払い込んだり、受取ったりするわけではないので、貸借対照表に計上されない。オフバランスシート取引、または簿外取引ともいわれている。

また工場などの資産を得るために、借入金を用いて取得した場合に、借入金に対しての利子を支払わなくてはならない。会社が利益を上げたとしても、利益の中から、利子を支払っていくので、総資産利益率の値が低くなってしまう。低くなるということは、会社の評価が低くなってしまうので、あらたに借入をする場合には、借入コストが上昇してしまう。これを解決する方法として、資産を証券化して売却する方法がある(例:資産担保証券)。すると支払わなければならない利子が減少し、総資産利益率が向上するので、借入コストが減少することにつながる。

このように総資産利益率や自己資本利益率等を高めるために、オフバランス化させることは有効な手段であるとされている。

近年このような取引が増加していることを背景に、銀行がBIS規制による自己資本比率(自己資本÷総資産)を算出する際に、オフバランスシート取引を加味するようになってきた。つまり、分母の総資本をリスク・アセットとして、オフバランス項目も取り込むようになってきている。

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