***********記憶の不思議***********
年齢が進んできますと、よく物忘れしたり、新しいことが覚えにくくなったりします。しかし、対象によっては簡単に記憶できたり、特に意識したわけではないのに記憶でき、しかも長期間忘れないものがあります。どのような違いなのでしょうか?
長年、仕事や趣味で取組んできた内容は、それに関連した新しいことでも、比較的容易に記憶でき、しかも長期間忘れないようです。
一方、新しく始めたことは、その関連の内容を記憶しようとしても、なかなか記憶できず、しかも短期間で忘れてしまいます。
これは脳の中の記憶回路で頻繁に利用されるルートが発達し、そのルートに関連した記憶は再生されやすいとの説明が理解されやすいかと思います。
では、人の顔の場合は何故なのでしょうか? 意識して記憶するための努力をしなくても、記憶できます。しかも、殆んどの場合、長期にわたり忘れることはありません。
この場合も、意識はしていませんが、他の内容よりも頻度高く、この顔記憶回路が作動していることに原因があるようです。
************顔の不思議***************
もう一点、非常に不思議と思えるのが、顔の識別可能性です。
頭部の識別可能要素としては�[愕圈↓⊃А↓�まつ毛、目、鼻、口、耳の配置程度の充分に指の数で数えられる範囲ですが、地球上60億人越えの人々がこれら要素のみで識別できる程度に充分、差異化している点は正に自然界の不思議以外の何ものでもありません。
この人数で、ほぼ差異化しているのですから、差異化を作るパターンは幾つ用意されているのでしょうか? 神のみぞ知る、殆んど無限の世界と言わざるを得ないようです。
************識別の不思議*************
では、人が顔を識別するにはどのような手順を取るのでしょうか?
第1段階 目視した顔が脳内視覚野に情報として入ります。
第2段階 後頭側頭部下面の紡錘状回後方部によりその画像が「顔」であるとの認識がされます。
第3段階 紡錘状回中前方部から、順次活動域が側頭葉先端部に進行し、誰の顔かの固体識別が進み、特定されます。(約0.2秒後)
脳の中には「顔」を識別する「顔ニューロン」があり、頻繁にこの回路が作動するので、他の識別回路よりも性能が高度化しているようです。
しかし、何故そんなに多くの識別が可能なのか不思議です。現在の機器による誤認率は1%程度ですので、100パターン程度の範囲の区別しかできないわけです。
人間の場合1万人の顔から知人を発見することも容易です。
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