【流通業の在庫管理について】在庫を減らす方法、実地棚卸と理論在庫の差異を少なくする方法

【流通業の在庫管理について】在庫を減らす方法、実地棚卸と理 …

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倒産の危機が訪れるのは売上の低迷と在庫過多、それに在庫回転率が悪くなるからです。売上が下がって在庫が残ると資金繰りがたいへんになります。在庫は売上に応じて持つことが理想です。少しでも売上が思うように行かなくなったら、すぐに在庫を減らさないといけません。

在庫のコントロールができないと店は生き残ることが難しくなります。人件費の問題はシフトの組み方で解決することができますが、在庫のコントロールはどうしても後手に回ってしまいます。理由は、売上が下がってから対策を打つからです。誰かがきっちりと管理しないと在庫は減りません。

ではどうすれば在庫を減らすことができるのでしょうか?

まずは、毎月企画を組み、在庫を処分することです。原価を割ってでも現金化することが大事な場合もあります。1年以上動いていない商品なら、そのようなことも必要です。

在庫とは、金額とアイテム数を管理するだけでなく、いつ仕入れたものなのかも把握することが大事です。だから常時処分コーナーがあっても良いです。あるいは、月末に在庫処分セールを組んでも良いと思います。大事なのは、回転していない不良在庫を作らないことです。

それと期末の実地棚卸と理論在庫の差異を極力少なくしたいとお考えだと思います。でも実施棚卸をしてから対策を打っていては、差異を少なくするという結果は1年後になってしまいます。

私のクライアント先のある社長が在庫について厳しい方がおられました。売上の次に大事な店長の評価は在庫にされておられました。月末に実施した在庫が合わないと、やり直しです。翌月5日までに再提出です。

さらに目標在庫から差異が大きかった店長は、3ヶ月間、月2回棚卸をさせられます。営業をしているというよりも在庫を管理している仕事をしている感じです。棚卸を月2回もさせられるのは勘弁して欲しいという方も多いと思います。だから、真剣に在庫管理をするようになるそうです。

でもなぜこの社長が在庫を厳しく見ているかというと、それが商売の基本だからです。在庫の管理が出来ない人に、店を任せることはできないとおっしゃいます。売上を上げることはいろんなことを学んだり、情報を仕入れれば誰でもできるようになるそうです。ところが在庫の管理は、一度や二度経験しただけでは身に付かない。どれだけ在庫管理が商売上大事なのか身を持って経験しないとわからないとおっしゃいます。在庫の管理ができるようになれば、その他の管理業務はできるようになるそうです。

だから、「在庫管理ができるようになれば一人前だよ」ともおっしゃいます。

できる店長は、そうすると発注表や仕入伝票、納品書などを自然とチェックするようになるそうです。本部がチェック・管理する前に店長がそれをされますので、その会社はロスが少ないです。結局、同業他社と比べて利益体質になっています。

それと在庫が多い店は、たっぷりの在庫でいつも売ることができる状態でいたいと思っています。そのため倉庫には商品がいっぱい。店頭に並べることができないくらい商品があります。まず、その意識を変えることも大事です。在庫は少なく、倉庫に少々空きがあってもOK!少ない在庫で大きな売上を作ることです。

では、以下に在庫を減らす方法、実地棚卸と理論在庫の差異を少なくする方法を挙げさせていただきます。一度チェックされてみて下さい。

1.毎月実地棚卸をする

2.月2回棚卸をする

3.店長が発注表や仕入伝票、納品書などチェックする

4.誰でもできる棚卸表を作る

5.棚卸の仕方のルールを決める(個人ごとにやり方の違いが出ないようにする)

6.1年以上回転しいていないものを処分する

7.毎月、在庫処分セールを組む

8.常時、在庫処分コーナーを設ける

9.在庫を本部で管理するだけでなく、店舗での管理を強化する

10.商品の返品・移動などを注意して管理する

11.店舗の在庫金額を評価制度の項目に入れる

12.常に在庫を少なくしようという意識を持つ

13.倉庫の使用面積を狭める(空きスペースが常にあるくらいが理想的)

14.倉庫の掃除、整理整頓を毎月行う

15.倉庫の棚番・置き場所を決める

16.店頭の基準在庫だけでなく、商品ごとの倉庫の基準在庫を決める

17.パソコンの画面上の数字や在庫を鵜呑みにしない(実地で目で確かめること)

18.商品を大切に扱う(値引き処理しないといけないような商品を作らない)

19.万引き対策をしっかりと行うこと

20.情報鮮度を上げる(売れ筋・死に筋を把握する)

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