【企業再生の落とし穴】会社や店の力は確実に上がっているはずなのに再生２年目で苦戦する訳（株式会社　武内コンサルティング）

【企業再生の落とし穴】会社や店の力は確実に上がっているはずなのに再生２年目で苦戦する訳

【企業再生の落とし穴】会社や店の力は確実に上がっているはず …

初年度、何とか黒字化が達成できても、それはその時の状況がまだ良かったからです。景気は横バイか、これから良くなるだろうという感じでいるとたいへんなことになります。

計画書の数字も緩やかな右肩上がりで書かれていることが多いです。ところが、実際にはそうならないです。

景気や業界動向が悪くなると計画書で想定していた数字を達成するのが難しくなります。想定が甘かったというよりは景気の変化が大きいからです。しかし、なかなかそこまでは読み切れません。

でも理想は景気変動や業界動向も読んでおくことです。何とか再生初年度は黒字にしたいと思い必死に頑張ります。2年目も同じ状況が続くはずなので、悪くても横ばいと思いがちです。それに2年目以降さらにコスト削減を行うので、利益は必ず初年度よりは出るだろうと思ってしまいます。

ところがどんなにコスト削減が順調に行っても肝心な売上が減って来るとどうにもなりません。コスト削減だけでは収益改善ができないという状況に陥ります。

そうすると売上を伸ばす方策が必要です。世の中の状況は厳しいですが、最終的にはこの売上をどこまで伸ばすことができるかが鍵です。

コスト削減はスキーム通りに行くことが多いです。決めたことを進めるだけです。一方、売上は読めません。このくらいの数字は行くだろうと思っていてもどうなるかわかりません。

世の中の状況が好転して、想定した数字以上のものが出たということはあまりないです。

だから再生2年目が非常に大事です。おそらくこの2年目を乗り切ると上手く行くような気がします。

結局、コスト削減だけでなく売上を伸ばし続けることができるかどうか、それが再生では非常に大事です。

売上を伸ばすための仕掛けがいくつあるか？

新しい事業の柱を作ることができるか？

そこを改善しない限り、出口は見つからないような気がします。

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