【役員・部長の仕事】1年のテーマを設定する（株式会社　武内コンサルティング）

【役員・部長の仕事】1年のテーマを設定する

個人目標ではなく、会社や部としての目標を設定することが求められます。今期は何をやろうかとか、何に取り組もうかという視点を持つことが大切です。それがないと1年あっと言う間に過ぎてしまいます。

毎年、何をやったのか足跡が見えるような形のものが欲しいです。期初の社長の訓示の後、部門ごとにどのようなことを今年はやるのか、あるいは個々の役員がどのようなことに取り組むのかを明確にした方が良いと思います。

また、組織のピラミッドの上に立っているのですから、方針が必要です。

例えば、

・顧客名簿の再整理

・新規事業・新商品の立ち上げ

・未収金の回収と処理

・在庫の処理

・営業部門の強化

などなど、いろいろ課題があると思います。

特に役員の方は、各部署の方が日頃の業務をしながら改善するのが難しいような横断的なテーマを何か一つ設けるのが良いと思います。1年かけて、少しずつ改善して行くことです。

組織が大きくなったり、事業年数を重ねてくるといろんなところに歪が生じてきます。それを誰かが修正しないといけません。日々の業務に追われていると、このことが疎かになり、ボディブローのように効いてきます。

それを防ぐ意味でも役員や部長クラスの方が、会社の負の部分を探し、毎年改善して行くことが大切です。

能力があり、キャリアがあっても誰も言い出せない、改善できないような問題を解決して行くことが本当の仕事です。部長の延長線上に役員の仕事があるのではなく、やはり視点を変えて自分にしかできない仕事やテーマを見つけるべきでしょう。

また、社長や社長の一族しか役員がいない中小企業では、それを部課長クラスの方が補わないといけません。そういう意識を持った方がおられる会社は、景気が悪くても大きく崩れることはないです。

是非、何か1年のテーマを見つけられてはと思います。何もないということはないはずです。どれから手を付けて良いかわからないくらい会社は問題が山積みしています。

問題を見つけ、それを1年のテーマにすることが幹部の大切な仕事だと思います。

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