「二つのお金」のはなし(本当のキャシュフロー計算のはなし)
―資金管理会計―
「お金」には、色がないとか? 色があるとか? いいますがどちらが本当なのでしょうか?
この問題は、お金の出入りを計算することを使命とする会計学が解答すべきだと思うのですが残念ながら現行の会計学では教えてくれません。
現行会計は、1年間の期間損益計算をすることが最重要課題だと考えているために、「損益の計算」と「資金の計算」は別物だと言っています。つまり、「お金」に色がないという立場に立っています。これでは、「損益のお金(=自分で稼いだお金)」の計算ができません。
そもそも事業とは、仕事を依頼する人がいて、仕事を請け負う人がいて成立しています。つまり、事業は相手がいるから成立するものなので、常に「お金」が動きます。そして、その「お金」の動きの中から「損益のお金」が生まれます。
本当の損益の計算は、実は「損益のお金」の計算であり、資金の計算の一つです。それから、資金の計算のもう一つに、借金などのような「損益以外のお金」の計算があります。
つまり、現行会計では「お金」には色がないので資金の計算は一つだと考えられていますが、本当はこのように二つあると言うことです。すなわち、「お金」には色があり、「損益のお金」と「損益以外のお金」があると言うことです。つまり、資金管理会計では、「お金」に色があるという立場に立っています。「自分で稼いだお金」と「借金したお金」は明らかに性格(色)が違うことは明らかだと思います。しかし、支払手段のお金そのものには色が付きません。
現行会計のキャシュフロー計算書は、「お金」に色づけができないので「お金」を事業活動別に営業・投資・財務活動の三つに区分するために「損益のお金」の計算ができません。
本来の会計学は、事業上の「お金」の動きを計算して、自分が稼いだお金がいくらだったのか? 銀行等から借りたお金がどうなっているのか? を計算すべものだと考えます。
「損益の計算」と「資金の計算」は別物だと考えるのではなく、「お金(資金)の計算」の中に、「損益のお金の計算」と「損益以外のお金の計算」の二つがあり、この両方ともが「資金の計算」だと言うことです。 その根拠を「お金」の三つの機能に求めることができます。
その一つは、交換・支払機能、二つ目は、価値尺度機能、そして三つ目が蓄積機能だといわれています。
つまり、 「お金」には色がないとの考え方は、お金を交換機能の側面から見た考え方であり、「お金」には色があるとの考え方は、お金を蓄積機能の側面から見た考え方だということです。企業財務の強弱は、お金を蓄積機能の側面から見ることが重要となります。
資金管理会計は、この二つの「お金(資金)の計算」を明らかにした世界で唯一の会計です。資金管理表で、この二つの「お金(資金)の計算」が一目で分かります。
すなわち、「自分で稼いだ損益のお金」の動きと「借金などのお金」の動きがどう動いたのかが一目で分かるということです。
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