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性格を知ることで経営がよくなる?

うまくいかない根本的な原因がわからない…そんな経験ありませんか?

なんでうまくいかないんだ〜

経営計画もしっかりしている。営業の仕組みもできた。目標も決して無理な数字ではないはず…なのに、うまくいかない。皆さんにはこんな経験がありませんか?

もしかしたら、それは部下、もしくはマネージャーの性格に原因があるかもしれません。もっと具体的に言うと、性格に合った指導・対応ができていないということです。

皆さんは、部下・上司への不満はありませんか?
部下になんとなく元気がないということはありませんか?
上司の一言で傷ついた、プレッシャーを強く感じた。そんな事はありませんか?

こういったことの多くは、性格に合った指導・対応ができていないということが原因なのです。

しかも、

  • よかれと思って部下を叱咤激励する。
  • よかれと思って部下の仕事に完璧を求める。
  • よかれと思って同僚のサポートをする。

そういった悪気のない、何気ない指導・対応が逆にやる気を損なわせ、仕事を非効率にし、さらには職場の人間関係の悪化、社員の退職にまでつながっているとしたら…これは経営者にとっては大きな問題ですよね?

性格を知り、指導方法・対応方法を学ぶことが大事

個人の性格に合わせた指導が重要なのか

「そんなこと言っても性格は簡単に変えられないだろう。」

そう思った方もいらっしゃるでしょう。
事実、性格は簡単に変えられません。自分の性格でも難しいのに、他人ならなおさらです。
重要なのは自分と部下・同僚・上司の性格を知り、それに合わせた指導方法・対応方法を学び、ビジネスの場で活かすことです。決して性格を変えることではないのです。

性格を知って、具体的にどういうことができるようになるの?

自他の性格を知り、それぞれに合わせた指導方法・対応方法をとることで、具体的に何がよくなるのでしょうか?以下のコラムはその具体例の1つです。

「返信メールは出来ない、質問も出来ない技術者のアタマの中身」1

東京郊外にあるITソフト開発の技術者であるK君は31歳である。

プロジェクトマネージャーではあるが、「レスポンスが遅い、当事者の自覚が足りない」としばしば周りから不協和音が聞こえてくる。

先日も、課で得意先の工場を出張見学することになった際、上席者であるA課長から
メールで「カメラを持ってくるように」と指示された。
これに対してK君は、A課長に何も返信せずに出張の前日を迎えた。

備品担当の女性BさんがA課長から、「あいつにカメラを頼んでおいたが、ちゃんとカメラを持ってくるのだろうな。念を押しておいてくれ」と言われたことから、この問題は露見した。

BさんがK君に確かめると「自分はカメラを持っていない」と言ったからである。
また、こうも言った。「なぜ、課で買わないのか。それがそもそも筋が通らない」
これに対しBさんは、「課にすでにひとつはあるが、万が一バッテリー切れや故障を生じた場合を考慮して、A課長はあなたに予備を持ってくるよう、指示したのだ」と説明した。
「持っていないなら、持ってないと言ってもらわないと困るし、自分が持っていないのなら、誰かに借りてくるような事はしないの?」とも聞いた。

これに対してK君は「簡単にカメラが壊れるとも考えにくいし、自分が持っていないからと言って、誰かに借りてまでする必要があるのか」と反論した。

K君はエニアグラムの性格分類では、タイプ5に属する。
この時、K君は自分のアタマの中で起こっていることと、外部にある現実とがつながっていないことに、全く気づけていない。



このやり取りの報告を受けた、上席者であるA課長は激怒した。

本人がカメラ持っていないことは仕方がないとしても、何も返答せずに前日まで放っておくとは、無責任にもほどがあると感じたからだ。

課長はK君を呼び出し、声高に注意した。
しかしK君のアタマでは、A課長の言っていることに論理性を感じない。K君にはさっぱり意味が通らない話しを延々と聞かされ、うんざりとしてしまった。

K君に言わせれば、そもそもカメラのトラブルに心配があるのであれば、2台用意しておくのが筋である。
なぜ、自分が予備を持って行く役を押しつけられるのか、そのわけも分からない。


実は、このような問題が生じる原因は、K君にもあり、A課長にもある。

タイプ5であるK君は情報が少ないと、自分のアタマのなかで勝手な論理を組み立て、自分の論理にしがみつく悪癖を持っている。

A課長としては、K君の論理が良く理解できない。「まるで宇宙人と話しているように感じた」と後に言った。


本件の真の課題は、タイプ5が「この社会では無能とされ、自分の存在が消滅させられるのではないか」と思い込む、根源的な恐れの存在である。

そしてタイプ5は、マイロジックに囚われて、しばしば対人関係に問題を起こす。

このやり取りを側で観察していたR主任がいた。R主任は以前、エニアグラムコーチング=ECを学習していた。

そしてK君の言動を見聞きし、K君がタイプ5の不健全な状態に陥っていることを見てとり、処置が必要であると判断し、A課長が出張から帰ってから、ある特別な提言をした。



その後、A課長のある行動からK君との良い関係が生じる。K君が変わったのである。



(一旦中断)

上記の事例では、論理性を感じないことに対し勝手な解釈をするK君にも問題がありますが、それを頭ごなしに怒るだけのA課長にも問題があります。管理職であるA課長がK君の力を職場で発揮させるには、性格に合わせた指導が必要なのです。

それでは、以下から続きをどうぞ。

「返信メールは出来ない、質問も出来ない技術者のアタマの中身」2

R主任は、A課長に質問した。

「K君がメールの返答をしない本当の理由は何だと考えますか?」
A課長にしてみれば、「K君は怠けているとしか思えない」と言うのが答えだった。

そこでR主任は、K君の普段は見えない行動について説明した。

タイプ5であるK君は情報や知識を収集し、蓄積し、考えるために、夜12時ごろから2時、3時まで必死に勉強している。

その理由は、タイプ5という性格タイプの特徴から来ている。タイプ5の人間は、元々自分が社会では役に立たない人間ではないかという恐れ(妄想)に怯えながら生きている。

その恐れをカバーするために、情報、知識を蓄積し、論理にしがみつき、アタマを使って、毎日を生き延びようとする努力を続ける。


「この現実社会では無能、役立たずと言われ、それゆえに自分の存在が消滅させられるのではないか」と思い込む、タイプ5が持つ囚われを、R主任は説明した。

さらに、R主任は続けた。

「K君は、本当はあなたを恐れているのですよ」
その言葉はA課長には思いもよらないことで、ただただ驚くばかりだった。


R主任の説明によれば、タイプ5は、ある程度の情報のもとで筋の通った話でないと理解できない。何か聞かれてもなんと返事をして良いか分からず、自分の勝手なロジックを作ってしまい、返事が出来ない。
また、恐れから、勝手なロジックで自分勝手な結論を作り、他者に共有しないという、悪癖を持っているのである。



その恐れとは、他人に何かを尋ねられて「お前、そんなことも知らないのか」と言われることである。全人格的否定をされたように感じてしまうのである。その言葉はまるで、「お前は存在してはならない」と言われたと同義である。特に職場の上司からは受け付けられない。


その時A課長は、はっと気がついた。3年前、A課長はK君に、「そんなことも知らないのか。中学校からやりなおせ」と言ったことがあった。


しかしK君は多くの素晴らしい知識を蓄えている。例えばエジソンが既にITの存在を予言していたことやアメリカのその時代の銅の値段など、普通では知りえない事実を細かく説明できる事がたくさん上げられる。


R主任は以下のようにアドバイスした。

「今回のカメラの件は、A君への説明不足です。課にはすでにカメラはあるが、万が一の時に備えてA君に頼みたい、と一言を付け加えれば、A君はそれなりの対応をしたでしょう」

さらにA君に対して、「知らないことを聞くことでマイナス点はつかない」、もし聞いてきたら「良い質問だ」「良く質問してくれた」と承認する努力をするように促した。

その後A課長はR主任のアドバイスに従い、以前より配慮したコミュニケーションを心がけた。


するとK君は、少しずつにではあるが、A課長と打ち解けて話すようになった。メールも確実に返すようになった。関係は改善され、タイプ5特有のトラブルは消えていった。

まとめである。

タイプ5は情報や知識を収集し、蓄積し、考え、生き抜くためにひとり静かな時に勉強している。それは一生続く。
タイプ5は、知識、情報、論理が不足だと口を閉ざす。聞くことで、無能と言われることが怖くて、他者には聞けないからである。

聞くことでマイナス点はつかないと説明し、どんなことでも聞いてくれと繰り返し伝えることが重要である。どんな質問にも「良い質問だ」「良く聞いてくれた」と一言、言ってから説明することを心がければ、タイプ5はあなたの素晴らしい参謀役として活躍する。

性格を知ることで、社員がストレスなく働ける環境をつくる

社員のやる気が出る職場作りを!

いかがでしたでしょうか?上記コラムの事例では、A課長がエニアグラムコーチングを学んだR主任からアドバイスを受け、K君に対する指導方法・対応方法を変えたことで、K君の問題が改善されました。

もし、K君の性格に合わせた指導・対応をしていなければ、職場の関係は悪化し、K君も会社をやめていたかもしれません。

お金をかけて採用・教育した社員を失うということは、それだけでも会社にとって痛手ですし、何よりこのK君は問題行動さえなければ、寝る間も惜しんで勉強し、知識も豊富な優秀な技術者です。

そんな社員が気持ちよく、ストレスなく働ける環境をつくる。そのために、まずは自分や部下・同僚の性格を把握し、性格に合わせた指導・対応をする必要があるのです。

まずは自分の性格と、その特徴を知る

まずは自分の性格を知ろう!

もし、会社がうまくいかない根本的な原因が性格に合わせた指導・対応ができていないことにあるとすれば、非常に残念なことです。 その可能性があるなら、まずは自分の性格を知るところから始めてみてはいかがでしょうか?

経営コンビニでは、株式会社エニアグラムコーチング社の協力により、「無料エニアグラムタイプ診断」をサイト上でご提供しています。5分〜10分で終わる、簡単な質問に答えていくことで、ご自分のエニアグラムタイプ(性格)を知ることができます。

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「無料エニアグラムタイプ診断」の特徴

  1. 自分のタイプや、その特徴がわかる
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