リピーター(repeater)とは、一度訪れた施設や店舗、公演などに何度も足を運ぶ人のことを指す和製英語。
なお不法滞在・不法就労で退去処分を受けながらも同じ国に再び出入国、不法な滞在や就労を繰り返す者を指して入管行政・入管事務・入国審査の業界用語としても同語が用いられる場合がある。出入国管理参照。
==概要==
リピーターは「繰り返し(リピート)訪れる顧客」という意味で用いられる。例えばスーパーマーケットや家電量販店などのほか、電子商店街などでもポイントサービスを導入し、消費者を繰り返し来店させようと知恵を絞る。
観光地などでも、同じ場所を繰り返し訪れる者をリピーターと呼ぶが、観光地の宿泊施設では繰り返しの利用者に利便性を図るなどの活動も聞かれ、こういったリピーター囲い込み戦略は様々な産業・サービス業を中心に行われる。この他、行楽施設利用パスなど、一定期間内であれば出入り自由な定期券を発行している遊園地など、リピーター獲得のための様々な方法が存在する。
リピーターが社会現象として注目され出したのは平成不況の頃よりで、特にリピーターを多く集めるほど業績が安定化する傾向も小売店を中心に見られたため、多くの小売店がリピーター獲得に注目した。
なおリピーターが特定の小売店に集中する一端にはニッチ市場など他に類するサービス・商品が無い場合に強く現れる傾向も見られる。他方ではコンビニエンスストアなど地域密着型の商売では、地理的な「近さ」から隣近所など徒歩で往復できる圏内の住人が繰り返し訪れる。ただしこの場合は単に距離という要素によってのみ繰り返し訪れているだけに過ぎないことから意識してリピーターとは呼ばれない。競合店舗が出店すると、そちらに顧客が流れるためである。ただ、コンビニエンスストアもリピーター獲得に興味が無いわけではなく、各々のチェーンストア|チェーン店ではプライベートブランドの投入などを通して独自色を打ち出し、顧客の囲い込みを行っている。
=== リピーターの定義 ===
リピーターは一般的に熱心なファンのことを指すが、特定の人物に思い入れを持つ追っかけとは異なり、施設や場所、あるいはそこでしか味わえない体験(料理や娯楽)といったものに愛着を持つ人をいう。
固定客と言い換えることも出来るが、その対象は必ずしも店舗施設とは限らない。例えば献血を趣味とする人などもリピーターと称されることがある。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 GNU Free Documentation License.
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