開発力の強化

(事業的成功の可能性を高めるには)

 

開発力の強化

(事業的成功の可能性を高めるには)

  

“開発” この言葉を聞いて多くの方がイメージされるのは、研究開発室で研究部員が技術的な課題に対し、チャレンジしている姿ではないでしょうか?

  

開発の評価も、専ら開発された「新商品・新サービス」が市場でどのように評価されるかに集中しています。 現在の「開発の進め方」が良い方法かどうかで議論されることはないようです。

 

 現実に、開発品の技術問題や販売に関する助言希望をみてみますと、「手遅れです」と言わざるを得ないケースが少なく無くあります。 多少ひいき目に見ても、技術的成功は期待できますが、事業的成功にはかなりな困難が伴うと想定されるケースです。 即ち、自社にとって事業の優位性を期待できないケースです。 

  

 

********** 差別化は容易か **********

この頃、よく見たり、聞いたりする言葉に、“差別化”があります。

確かに、一般化した「商品、サービス」により、価格競争と言う際限のない競争に巻き込まれるより、独自性の高い「商品、サービス」により、適正な利潤を確保できる事業を展開したい、多くの方が希望する姿です。

  

でも、簡単にそのような独自性の高い「商品、サービス」が思いつかないことも厳粛な事実です。 更に、そのような「商品、サービス」を思いついても、事業として成功するまでには多くの困難があります。

  

1)売上が伸びない

 多くの場合、良い「商品、サービス」であるにもかかわらず、売れないとの問題です。

その「商品、サービス」を必要とする顧客に情報が伝わらない、または理解されない。

特に、従来の「商品、サービス」からの飛躍性が高い場合、 多くの慎重な顧客に購入行動を起こさせるのは難しい状況です。

  

2)競合の追随

 次に、売上が伸び始めますと、類似な「商品、サービス」により、新規参入する企業が現れます。 特に市場の急激な拡大が期待できる場合は、激しくなり、大手も参入を図ります。 これにより、「商品、サービス」が一般化し、価格競争の世界に突入することとなります。

  

 新商品、新サービスの市場拡大のためには、複数の競争者が現れ、技術開発等での競争をすることにより、市場の認知度が向上する効果的が指摘されますが、痛し痒しの有る問題です。

  

********** 開発ジレンマの見直し**********

 このような「開発のジレンマ」から脱却するには、一歩退いて、 どのような「開発プロセス」を取れば、より事業的に成功が期待できるかを検証してみることも十分に価値あることではないでしょうか?

  

 更に「新商品、新サービス」の発想力や、成功する事業モデルをつくる力は、個人の天性だけに期待することは危険です。 計画的に組織的に育成し、組織の力とすることが重要です。

  

ここで「開発プロセス」を検証し、革新される際に必要な視点を提唱します。

  

第1機能 指針の構築

自社の優位性を確保しやすい事業領域を決定し、社内や協力業者の意思統一のために、指針として明確化する機能

  

2機能 着想基盤の整備

豊かな発想により「新商品・新サービス」を着想し易くする機能

  

第3機能 管理体制の整備

着想された「新商品・新サービス」を、その事業性を含め適正に評価し、管理する機能

  

第4機能 コンセプトメイク

高い評価を受けた「新商品・新サービス」を自社の優位性を発揮できる事業モデルに変換する機能。

  

本日は、この中の「指針の構築」を概説します。 他は後日の機会に取り上げます。

  

********** 開発指針の構築 **********

 本指針の構築では、基本的に\い梁腓な流れ、⊆社を取巻く事業環境、自社の強み等を検証することにより、真に自社が強みを発揮できる事業分野を特定し、その事業分野で競争優位を構築できる業務能力等を明確化し、その確保や育成を図ります。

 また、指針が明確化されることにより、従業員のみでなく、関連企業の力も結集することが可能となり、競争力の優位性を強化する効果が期待できます。

  

 この指針を作る際の問題点としては、あまりに広すぎると、他社の方針との区別が付かず、その指針としての求心力を失います。 分野を特定することにより、その価値が発揮できるものです。 逆にあまりに狭いと、将来的な発展を阻害する要因ともなります。

  

 先に本コラムに掲載の「三利の利」で提唱する〇の利、地の利、自社資源の利による絞込みでは、比較的容易にその適正範囲を限定することが可能です。 ご活用ください。

  

また、その指針を時代の変化に合わせて修正することも必要ですが、これも頻繁すぎると、指針に合わせて能力開発を進めている人達の求心力を失います。 修正も出来るだけ少なく、しかも長期に価値のある表現とすることが肝要です。

  

 

 

企業内セミナー「開発力を強化する」お申し込み

企業内セミナー「開発力を強化する」1社/1ヶ月限定にての特別価格で受け賜ります。「開発力の強化」にご関心のある、企業経営者さま、管理者さま向けです。「開発力を強化する」には、何を、どのように進めれば、良いのでしょうか?経営視点から見る「開発力の強化」とは?先着順とさせていただきます。特別価格4万円/2 …

ビジネスコラム提供者情報

  • コンサルタント:経営
  • (有)関西中小企業研究所
  • 大阪府泉南郡岬町淡輪1694-85

(有)関西中小企業研究所は大阪に拠点を置き活動する中小企業診断士の事務所です。 企業の未来創りを応援しています。 今後の発展が期待できる分野に足掛かりを創り、新事業展開を図りたい。 新製品・新技術開発の推進により、更には、新事 …

比較ビズに掲載しませんか

商品戦略

「民泊」の問題と「空き家」の有効活 …

民泊事業と「空き家」の関係、その問題点と将来性は? 1.「民泊」がクローズアップされた背景とは 現在、か …

■忙しい割に、実りが少ないのはなぜ …

先日、あるクライアント先でコンサルティングをおこなっていると、あることに気づきました。 このクライアントでは、 …

中小企業の戦略策定

中小製造業は、今までは、大企業の下請けで製造を行っているところが多く、厳しい経済環境下で、また、製造業の空洞化 …

「Uカーブ」で考える

Uカーブ、別名スマイルカーブとも呼ばれますが、経営分野で使用されるときは、横軸に色々な指標をとり、それら指標に …

技術・研究開発

プログラム言語教育について

プログラム言語教育は 基礎コース応用コース実践コースに分けると、実践に行く程、何故、時間が長いのでしょう。 …

【中小製造メーカーの売上アップ策】 …

他社契約されているところをひっくり返したい。何とか売上を伸ばしたいとお考えだと思います。 ところがいくら自 …

お蔵入り研究が大ヒットに

この頃は多くのトイレがきれいになった。大阪に住んでいるが、主要な駅のトイレがリニューアルされ、最新式の無臭自己 …

新製品開発の失敗に学ぶ2

前回について、新製品開発の失敗を考えていきます。大手企業の新製品開発では、少なくとも研究開発と設計の2つの部門 …

会員メニュー

おすすめコンテンツ

経営マガジンへの掲載

▲ページTOP