SEO・集客講座　第3回 【経営MAGAZINE】

お客さんの絞込みは、効率の良い集客につながる

さて、「あなたのお客は誰なのか？」を絞り込んでもらいましたが、どんなお客さんに絞り込みましたか？
この「絞り込んだお客さん像」は、どこで使うのかというと実はこの集客の部分で使うのです。

お客さんを絞り込むことで、お客さんを「どこから集客」「どうやって集客」をすればよいのかがハッキリとわかってきます。お客さんが絞り込めていないと、この集客段階で無駄な広告費を垂れ流してしまうのです。

例えば、「検索エンジン対策（SEO）」「検索連動型広告」などの検索エンジンからの集客を考える場合を考えて見ましょう

中小企業の検索エンジン集客　SEO・SEM

例えばあなたが「万能クリーナー」を販売していたとします。
知っていますか？万能クリーナー。
夜中のテレビショッピングなどで「この万能クリーナーをちょっとかけて乾拭きするだけで、こんなにこびりついた汚れもこんなにキレイに！」というあの強力洗剤です。
この万能クリーナーをホームページ上で販売しているとしましょう。

この万能クリーナーを販売するにあたって、検索エンジンで集客を行いたいと思うのですが、あなたはどんな検索キーワードで集客を行いますか？
どんな検索キーワードであれば、多くのお客さんを集め、かつ広告費が安い、効果的な集客が出来るのでしょうか？

「商品名や万能クリーナーをキーワードに広告を出せばいいんじゃないか？」
なるほど、たいていの人はまずストレートに商品名で集客をすることに考えがいきます。
しかし、はたして本当にそれで良いのでしょうか？

それでは、商品名などの直接的な検索キーワードで集客をした場合と、お客さんを具体的に想像し、そこから検索キーワードを決めた場合を比較してみましょう。

とりあえず、広告費や効果などがわかりやすいようにキーワード連動型広告「オーバーチュア」のデータを参考にして比較しますが、仮にあなたの会社が検索エンジン対策・SEOをお考えであったとしても「SEOには同じぐらいもしくはそれ以上の手間」がかかりますので参考になるのではないかと思います。

（この情報は2007年8月のデータです。）

○　商品名での直接的な集客の場合

商品名で検索を行う場合「万能クリーナー」や「クリーナー」で商品を探す人をターゲットにすることになります。

あなたのホームページが450人の訪問者を得るためには、約70000円／月の広告費用が必要となるのです。

○　お客さんからキーワードを想像した場合

それでは、逆にお客さんがどんな人なのか？を想像して、どんな検索キーワードで万能クリーナーを探すのか？を考えた場合はどのようになるのでしょうか？

まずは、どんな人がお客さんになる可能性があるのかを考える必要があります。万能クリーナーが欲しい！と思うお客さんとは一体どんな人なのでしょうか？
わかりますか？

それは、当然「掃除をしたい人」「汚れを取りたい人」です。
それも、万能クリーナーが欲しいという事は、普通の洗剤ではなかなか落ちない頑固な汚れを落としたいわけですから、「なかなか落ちない汚れを落としたい人」ということになります。

それでは、どんな状況で「この汚れ全然落ちないな〜、なんかもっといい洗剤無いのかな？」と思い、検索エンジンを使って調べてみようとするのでしょうか？

それには次のような状況が考えられます。
・台所が汚いとき
・お風呂場の水汚れが取れない
・油汚れを取りたい
・水垢が取れない

その時に、汚れを落としたい人たちは、どのようなキーワードで検索するかというと
「台所の油汚れ」「お風呂場の水垢」「水カビ」
このような検索キーワードとなるのではないでしょうか？

と、約830人の訪問者数を得るために必要な広告費は25000円／月となります。

先ほどの商品名からの検索が、450人で約70000円／月だったわけですから、
お客さんを具体的に想像し、知恵を絞って、あなたの競合他社があまり使っていない検索キーワードを見つけることで「半分以下の広告費用で、倍の集客数」が実現できたことになります。

その差はなんと4倍です。

もし、商品名や一般名詞だけで同じだけ集客しようとしたら、単純計算で広告費用が約140000円／月もかかってしまい、広告費用の差は毎月115000円、なんと1年間で138万円も違いが出てきてしまうのです！

広告を出す前に、たったちょっと知恵を使い、お客さんの絞込みを行うかどうか、だけで年間138万円の違い、138万円も広告費用が違っていたら本来なら儲かっているものも赤字になってしまいます。

商品名や一般的な名詞などの誰でも思いつくような検索キーワードで勝負をすると、競合他社が多いため、どうしても広告費用も高くなり、お客さんから見ても最終的にあなたのホームページで購入する可能性が低くなってしまいます。

逆に、あなたが知恵を使い、違う方向から検索キーワードを見つけることで広告費用も安く、競合他社も少ない、楽園で商売をすることができるのです。

このちょっとの努力の差、知恵の差が、後々大きな儲けとなって返ってくるのです。

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