【危ない会社の見分け方】予算どおりぴったり数字が達成されている会社は無理をしているって本当ですか？（株式会社　武内コンサルティング）

【危ない会社の見分け方】予算どおりぴったり数字が達成されている会社は無理をしているって本当ですか？

【危ない会社の見分け方】予算どおりぴったり数字が達成されて …

予算がぴったり行くというのは、奇跡的なことです。少々無理をしてでも予算を達成させたいという気持ちはわかりますが、それを何年続けられますでしょうか？

3年以上利益がほんの少しだけプラスになっているという数字は、怪しいかもしれません。無理をされているように思います。

ただし、そのような会社は未収金が多くなっていることがあります。売上だけ計上し、回収はできていない。

売上を作り体裁を整えることに必死になります。見かけ上は、予算どおりに数字をクリアいているかのように見えます。しかし、未収金の額は年々膨らんでいます。無理をしたツケが、未収金増になって現れます。

このような会社は、企業体質や考え方を改めない限り、危ないです。粉飾まではいかなくても数字を作ることが仕事になっていて非常に危険です。

だから私も売上推移よりも未収金の推移を必ずチェックします。売上の数字は作ろうと思えば作れるからです。未収金の額は、売上の伸び以上に増えていると無理した数字であることがすぐにわかります。

売上と未収金の額の推移をチェックすると、その会社がどのようなことを行っているのかが見えてきます。

中小企業の場合、社員の方が決算書を見るということはないでしょう。ほんの一部の役員の方のみ。だから安心、大丈夫だろうという判断をされるところがあります。

ところが窮状に陥り、金融機関に支援を受けなければならなくなった時には、過去の決算書の提出を求められます。その時、プロの専門家の方が見られれば、どのように数字を作ってきたのかはわかってしまいます。

いけないことかもしれないと思いながら、毎年同じことを繰り返していると、後でたいへんなことになるかもしれません。

逆に健全な会社というのは、未収金がなかったり、未収金が毎年減っているというような会社です。

日本では、売上ですべてを評価するという風潮があるようですが、健全な経営を目指すならば、あらゆる経営指標を整える必要があります。売上に偏重した評価というのは、社内では通用しても外部の第三者には通用しないと思われた方が良いと思います。

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