【企業再生の現場報告】初年度黒字化の悲劇

【企業再生の現場報告】初年度黒字化の悲劇

  • 東京代表厳選税理士
  • 税理士の見直ししませんか?
  • 経営改善 売上アップ コスト削減

改革を行って利益が出たら金融機関に持って行かれる。

これでは何のために汗水流して頑張ったのかわからなくなる。

当初から利益処分案を作っておらず、何とか黒字化を果たしたいという思いだけで期末を迎えることが多いようです。

赤字続きで何とか再生ないといけない状況で全社員一丸となって、あらゆることに取り組み改善・改革を行います。目標は初年度黒字化です。最初は不安で

一杯なのですが、実際には皆さん緊張感があり、真剣に取り組まれますので初年度はどこも黒字化を達成されます。

ところが利益が出たものに対して、すべて自由に使えるという訳ではないです。今まで金融機関に猶予していただいたり、条件を緩和してもらっていた訳ですから、真っ先に金融機関への対応が必要となります。

事業を行っているとそのことは忘れてしまいます。次への投資やモチベーションアップのための生きた投資を行いたいと思っていたところへ、金融機関がやって来られます。

いくらか追加の返済を迫られます。その時、はっと気が付きます。今までは厳しい中、金融機関に助けて来てもらっていたということを・・・

想定していた投資もできず、利益のほとんどが返済に充てられると、社長や幹部のモチベーションが下がります。

でもそれを乗り越える力が大切です。少々利益が出たからと言って再生できるということはないです。初年度以上の利益を出し続けないといけません。くよくよしたり、考えている暇はないです。

よし、それだったら2年目以降は、十分な投資ができるくらいの利益を出そうという姿勢が大事です。たった1年くらい利益が出たくらいで過去の負債が大幅に減ることはないはずです。

もっと大事なのは、初年度の利益を超える数字を出すことができるかどうかです。それで企業再生は判断できると思います。初年度はあらゆる無駄をカットしますので比較的、黒字化しやすいです。2年目以降はもうほとんどカットする余裕がないため、自力で数字を上げないといけない構図になっています。安心していると、ガタッと数字が落ちます。

初年度の黒字化が現実を思い知らされることになるかもしれません。でもそれくらい会社は厳しい状況なのだということを再認識されてはと思います。

再生の判断は2年目以降の数字にかかっていることをもう一度理解されていた方が良いと思います。

中小企業を元気にする:株式会社武内コンサルティングへのお問合せ・ご相談

「今、こういう状態なんだけど、どうすればいいかな?」「こういうことで悩んでいるんだけど、助けて欲しい」など、弊社へのご相談や「この商品はどういう内容なの?」「これについて聞きたいんだけど」など弊社や、弊社の商品サービスについてのお問合せがございましたらお気軽に、ご連絡いただけますようお願いいたし …

ビジネスコラム提供者情報

  • コンサルタント:経営
  • 株式会社 武内コンサルティング
  • 大阪府東大阪市長栄寺11-5-804

大学を卒業後、経営コンサルタントで知られる船井総合研究所で 17年間お世話になり、平成19年10月1日より独立・開業いたしました。 事業内容・行動内容は、中小企業様・個人店様対象の現場密着型の コテコテ経営コンサルタントです。 独立 …

比較ビズで見積もりしませんか

経営戦略・計画

“「みなし残業代」を導入する本当の …

「みなし残業代」を導入している企業様も増えてきましたが、本当の意味で「みなし残業代」と「労務対策」をリンクさせ …

第四回:外部環境分析と内部環境分析

第三回目では「ありたい姿を導く分析手法として」SWOT分析とBSC分析の概要について紹介をした。前回SWOT分析は …

発展する会社の共通点とは?

発展する会社の共通点とは?会社の発展には情熱+理論が必要!私は今の行政書士という仕事に就く前、某大手化粧品会社 …

商売で失敗して、借金を抱えたいです …

商売で失敗して、借金を抱えたいですか??? 商売にはタシ算だけでなく、ヒキ算もあります。 それが、ドンブリ経営 …

業績向上

「民泊」の問題と「空き家」の有効活 …

民泊事業と「空き家」の関係、その問題点と将来性は? 1.「民泊」がクローズアップされた背景とは 現在、か …

第四回:外部環境分析と内部環境分析

第三回目では「ありたい姿を導く分析手法として」SWOT分析とBSC分析の概要について紹介をした。前回SWOT分析は …

BI(ビジネスインテリジェンス)コン …

昨今話題になっている[BI(ビジネスインテリジェンス)]、企業内に存在する大量のデータを分析し、経営に活かすことと …

着眼大局の一つ

着眼大局〈成功のために学ぶことの一つ〉ビジネスで成功するために心得なければならないことはなんだろうか?「商品」 …

比較ビズで一括見積もりしませんか?

会員メニュー

おすすめコンテンツ

経営マガジンへの掲載

▲ページTOP