どの企業も努力はされています。努力の度合いによって売上は想定どおり行く場合がありますが、粗利は思うように行きません。
企業努力だけでなく、外部要因が大きく左右しているからです。例えば、原価率を下げようと思っても仕入れが原価が高騰していると、上がってしまいます。
社内における努力を上回る原価率の高騰で、利益が出なくなっています。
また、競合他社との競争に勝つためにどうしても粗利を下げて販売しないといけないという場合もあります。
そのため、期初に決めた想定粗利を達成できていないということがよくあります。企業としては、売上高は未達でも粗利高だけはクリアしたいというのが本音だと思います。
企業の尺度は、もう売上でなく利益に移っているような気がします。見かけの売上を追いかけても意味がないです。利益が出て、キャッシュに余裕がある状態をどう作るかが大事です。
でも粗利が下がって来ると、その分売上を伸ばすか、今以上に経費を削減するしかないですが、どちらも限界があります。
もし本当にその限界が来るのなら、大きくビジネスモデルを変える必要があります。どの企業も売上低迷で苦戦されているのではなく、粗利低下で大苦戦されています。
打開策は?
現状の人件費の半分で事業運営できないかどうか考える必要がありそうです。
ビジネスの形というのは、概ね人件費で決まると言われます。原価も詰め、経費も詰めて利益が出ないのなら、人件費のあり方を見直したりメスを入れることが必要になってきます。
今の延長線上での改革だけでなく、ドラスティックな改革も視野に入れておくことが大事なのかもしれません。
粗利を上げるのはかなり難しいです。粗利が下がって行くことも想定した計画書づくりが必要になっています。
半期や期末で粗利を把握するのではなく、毎月把握して下さい。
できれば部門別の粗利も出して下さい。
共通配布の経費も出して下さい。
月次の粗利が出ていない会社は、さらに粗利が悪化する可能性があります。
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ビジネスコラム提供者情報

- コンサルタント:経営
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大学を卒業後、経営コンサルタントで知られる船井総合研究所で 17年間お世話になり、平成19年10月1日より独立・開業いたしました。 事業内容・行動内容は、中小企業様・個人店様対象の現場密着型の コテコテ経営コンサルタントです。 独立 …
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