売れているように見えても昔のように爆発的には売れない時代です。
物販参入、小売参入が決め手のように思われていますが果たして大丈夫でしょうか?
本業が良くないと、物販強化を検討し出します。昔は、参入障壁が低く、競合状況も緩いため、面白いマーケットでした。良い商品を集めて売れば、売れる時代もありました。ところが、今は店の数も多くなり、ネットの普及などもあり、そう簡単に売れる時代ではないです。
売上や利益も想定したものを達成するのはかなり難しいような気がします。それにもっと気になるのは投資コストです。回収できるかどうか不安です。どんな立派な店やシステムを導入したとしても目標売上を超えるような数字になることは稀です。
売れることは売れるのですが、目標を大きく超えるような売上にはならないということです。
物販に参入するにしても投資コストを抑えるか、目標売上をクリアするための仕掛けをどんどん打つことが大事です。安易に参入すれば、利益が出るだろうというのでは甘いと思います。
それともっと心配なのは物販に社運をかけようとされる企業です。流通業、小売業は成長期ではなく成熟期です。モノが溢れ、モノが売れなくなっています。これからもマーケットが増えることはないと思います。その中での参入であることを理解した上で、計画された方が良いと思います。
競合も激しく、利益を出すのは非常に難しいです。商品選択の基準も厳しくして行かないと売れないと思います。そうすると、今繁盛している店を超えるような商品を見つけることが課題になります。
現業が芳しくないから物販に夢を託すというのもわかりますが、綿密な計画を必ず組まれた方が良いと思います。それも社内のプロジェクトだけでなく、外部の専門家やプロの意見を聞きながら詰めることをおすすめします。
今一番厳しいのが小売業です。マーケットが縮小しています。思うように売れなくなっています。そのような現状を乗り越えて売らなければならないということを認識して、参入を検討された方が良いのではと思います。
ビジネスコラム提供者情報
- コンサルタント:経営
- 株式会社 武内コンサルティング
- 大阪府東大阪市長栄寺11-5-804
大学を卒業後、経営コンサルタントで知られる船井総合研究所で 17年間お世話になり、平成19年10月1日より独立・開業いたしました。 事業内容・行動内容は、中小企業様・個人店様対象の現場密着型の コテコテ経営コンサルタントです。 独立 …
業績向上
民泊事業と「空き家」の関係、その問題点と将来性は? 1.「民泊」がクローズアップされた背景とは 現在、か …
第三回目では「ありたい姿を導く分析手法として」SWOT分析とBSC分析の概要について紹介をした。前回SWOT分析は …
昨今話題になっている[BI(ビジネスインテリジェンス)]、企業内に存在する大量のデータを分析し、経営に活かすことと …
着眼大局〈成功のために学ぶことの一つ〉ビジネスで成功するために心得なければならないことはなんだろうか?「商品」 …
経営戦略・計画
「みなし残業代」を導入している企業様も増えてきましたが、本当の意味で「みなし残業代」と「労務対策」をリンクさせ …
第三回目では「ありたい姿を導く分析手法として」SWOT分析とBSC分析の概要について紹介をした。前回SWOT分析は …
発展する会社の共通点とは?会社の発展には情熱+理論が必要!私は今の行政書士という仕事に就く前、某大手化粧品会社 …
商売で失敗して、借金を抱えたいですか??? 商売にはタシ算だけでなく、ヒキ算もあります。 それが、ドンブリ経営 …
会員メニュー
会員限定のメニューです
気になったページのMyリストへの登録や、経営に役立つ情報メルマガの管理など、さまざまな便利機能がご利用いただけます