いつも懇意にさせていただいているお米屋さんがあります。もう十数年のお付き合いです。本業のお米の販売はやや苦戦されています。毎年、消費量が落ちているため、小手先の改善だけでは販売量が伸びなくなっています。
それと、私のところに電話があるのは、世の中の同業者が苦戦しているのに、自店だけ繁盛することはない。何かをしないといけないという思いがあるからだと思います。
よく会話の中で出てきますのは、
「武内さん、これからどんな商売が良いと思われますか？」という質問です。
「おそらくこれからは家計における医療費の負担が多くなるのではと思います。」とお答えさせていただきました。
高齢者マーケットが魅力的だとも言われていますが、それは商品やサービスを売りたいと思っている方の一方的な思い込みかもしれません。
医療に関しては、実際に体験しないとわからないと思います。医療費の負担は突然やって来ます。家族や身内の方の体の具合が悪くなると、その負担が大きく圧し掛かって来ます。
そうするとそのようなことを知っている方は無駄遣いはしない。これからの自分の人生のことを考えると貯蓄をし、備える方も多くなるような気がします。
モノを買わなくなる以上に、この医療関連の負担増がマーケットとしては非常に怖いです。消費が冷え込むというよりも使いたくても使えないといった状況です。
ところで先ほどのお米屋さんの社長。
真剣で医療関連に攻め込むことはできないかお考えのようです。
お米屋さんが医療参入？
直接、参入するのはハードルが高いと思いますが、関連するビジネスで何かできるかもしれません。
大事なのはその姿勢です。小さな小さなヒントからビジネスへ転換させることが大切です。上手く行くかどうかではなく、そういう発想を常に持つことです。
医療費の負担増にどう対応するか？
マーケットはどう動くか？
それに対応することがこれから非常に大事なような気がします。
ビジネスコラム提供者情報
- コンサルタント:経営
- 株式会社 武内コンサルティング
- 大阪府東大阪市長栄寺11-5-804
大学を卒業後、経営コンサルタントで知られる船井総合研究所で 17年間お世話になり、平成19年10月1日より独立・開業いたしました。 事業内容・行動内容は、中小企業様・個人店様対象の現場密着型の コテコテ経営コンサルタントです。 独立 …
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