難しい問題です。ところが、「赤字なんです」とおっしゃるのですが、何がどのくらい赤字なのかわかりません。実際は、頭の中で想定している売上に達していないから赤字だと判断されている方が多いです。
だからまず、部門別の損益分岐点を出すことです。そのためには、部門別に経費を振り分ける必要があります。また、共通経費というものもあります。一つの部門だけでなく、すべての部門にかかってくるものです。本部や経理・総務の経費、役員人件費などがこれに当たります。
どうするかは、判断材料を揃えてからです。それとどこまで再生が可能かも判断する必要があります。手を加えたとしてどこまで売上が上がるのか、利益が出るのかを見極めないといけません。
例えば、売上は上がったとしても利益が出ない構造になっている場合もあります。
また、再投資が必要な場合も出て来ます。投資を行うことでどこまで売上が上がるのかを検討しないといけません。
もう一つ大きな問題・課題があります。それは地方都市の場合、宴会やレストランを止めることができないことです。風評というものがあり、止めてしまうとさらに売上が落ち込む可能性があります。
外部委託できれば良いですが、それができない場合、赤字のまま事業を継続しないといけません。
調理人の方々も宴会やブライダル、朝食・夕食やレストランなどの業務があるからこそ成り立つのであって、それが朝食だけになると経営体制そのものを見直さないといけなくなります。
そうすると出口がなかなか見つかりません。赤字だからと言って即撤退・閉店とは行かないのが現状です。
それでも数字を元に検討することは大切です。特に今後、投資が必要であるかどうかは出しておかれた方が良いです。
いろんな兼ね合いがあると思いますので、様々な角度から検討を行い最善の策を選ばれてはと思います。
ビジネスコラム提供者情報

- コンサルタント:経営
- 株式会社 武内コンサルティング
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大学を卒業後、経営コンサルタントで知られる船井総合研究所で 17年間お世話になり、平成19年10月1日より独立・開業いたしました。 事業内容・行動内容は、中小企業様・個人店様対象の現場密着型の コテコテ経営コンサルタントです。 独立 …
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