【米穀店のマーケティング戦略】お米屋さんが百貨店の米を超えることは可能か？（株式会社　武内コンサルティング）

【米穀店のマーケティング戦略】お米屋さんが百貨店の米を超えることは可能か？

【米穀店のマーケティング戦略】お米屋さんが百貨店の米を超え …

昔は百貨店に商品を置いてもらうというのは憧れでした。何度もチャレンジされた方もおられるのではないでしょうか？百貨店で扱ってくれるとブランディングできて、高いお米が売れると大きな期待感を持たれていました。百貨店で置いてある商品が最高の商品。そういう神話がありました。さて、今はどうでしょうか？ネット通販の普及や専門大店の進出により百貨店は大苦戦中です。今でも好調なのはスイーツに食品くらいです。では米は？昔と比べて大きく変わったということはないと思います。店頭精米や企画があるだけです。逆に百貨店がやっていないことをされてはどうでしょうか？昔は百貨店が世の中で一番高価で最高級の商品があるというイメージがありました。しかし、百貨店へ行かなくても産直のお米はいくらでも買うことができます。カタログ通販などではびっくりするような価格のお米も出ています。だから、お米屋さんもチャンスがあるように思います。また、数十年前、あるお米屋さんから依頼があり、商品開発することになりました。周りは激安価格の米が氾濫していました。それに好調のようです。しかし、あえて同じ土俵に乗らないことにしました。何を企画したかと言いますと、市内一、県内一高い米を作ってもらいました。一番高い米を作ってみませんか？と提案させていただきました。最初は、「武内先生、どんなに高い米を作ろうと思っても玄米の上限は決まっています。安くするより難しいかもしれません」とおっしゃいます。その当時、10㎏8000円以上のお米なんて誰も買わないだろうと言われていました。ところが発売してみると売れました。マスコミ取材が入ったり、ラジオで取り上げられたりして好調に売れて行きました。それから20年後、安売りに走った店はほとんどなくなりました。安く売るのは食品スーパーやディスカウンターだけで、きっちりとした商品を販売されたお米の専門店だけが残りました。今は、自由に商品を作ることができます。自分で上限価格を決めずに、自分ができる範囲で一番高い米を作ってみられませんか？10㎏1万円を超える米も続々出て来ています。米のプロが選らんだ最高級品づくり。期待されているかもしれません。百貨店を超える米、もう可能だと思います。専門店にしかないお米、プロでないと作れないお米、是非、作ってみて下さい。それが業界を活性化するきっかけになるかもしれません。

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