知的資産経営報告書を作られている会社が出てきています。私も最近、企業訪問した際にいただく場合があります。
経済産業省では、この「知的資産経営」を中小企業活性化の一つとして進める方向になって
いるようで、ガイドラインや「知的資産経営報告書」の作成マニュアルなどが公開されてい
ます。
まだ制度として確立していませんが、「知的資産経営評価融資」や「知的財産担保融資」の
ガイドラインが出され、金融機関もこの流れに沿った融資を行うケースが増えてきています。
「知的資産経営」と言う言葉を聴くと、何か難しい経営概念を連想しそうですが、決算書(財
務諸表)などの数値では判断できない会社の魅力を社内外にアピールするための考え方です。
経営者や金融機関の方々は、会社の決算書を見て1年間の業績を把握される場合が多いと思いますが、果たして、それだけで会社を「正確に判断」できるのでしょうか。
確かに会社を客観的に判断する材料として、決算書は欠かすことのできない大切な経営(財務)資料です。
また、数値的に表されているので、読み違いが少なく、様々な分析手法を使って会社の業績
を判断できるため、重宝な経営(財務)資料として使われてきたのです。
しかし、財務的な数字の追求だけで、その会社の全てを把握できると言えるのでしょうか。
このような疑問から考え出された概念が「知的資産経営」なのです。
知的資産とは、決算書(財務諸表)に載っていない資産のことで、基本的に「人材・技術・
技能・特許やブランドなどの無形資産(知的財産)・組織力・経営理念・社長の思い・顧客
とのネットワーク」などを指します。これらこそが会社にとっての競争力の源泉なのです。
知的資産が自社の強みにどうつながっていくのか、どのような課題があって、どういう知的
資産が不足しているのかを把握しながら、知的資産を軸に現状を把握し、将来展望を考えていくのが「知的資産経営」です。
この内容をまとめ(見える化し)、報告書として編集(魅せる化)したものが「知的資産経
営報告書」で、自社の関係者(従業員、金融機関や学生など)に開示する資料として活用(活かす化)されます。
決算書を数値的に明確にした業績資料と位置づければ、知的資産経営報告書は会社の業績の源泉となる数値化しにくい「会社の良さ」=「魅力」=「強み」=「弱みの克服」など、定
性的な要素や情報を明確にし、明文化した資料として位置づけられます。
知的資産を一度棚卸して、自社の強み(競争力)や事業価値の提供できるビジネスモデル再認識し、さらなる経営力の向上を図りましょう。今こそ「経営力の源泉を“見える化”し“魅
せる化”し“活かす化”」を行う時代なのです。
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- 有限会社グッドウィル
- 大阪府大阪市北区天満橋2-2-7-401
略歴 1959年生れ、高知県出身 幼児教育出版会社、広告企画制作会社、都市開発シンクタンク、経営コンサルタント会社を経て、平成5年にグッドウィル経営研究所を創業。 平成10年に有限会社グッドウィルを設立・代表取締役に就任。 様々 …
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