■立場や視点を変えて考えていますか?

〜営業マン育成虎の穴シリーズ〜

もう20年前のことですが、こんな話しを聞きました。
当時私は、地元資本の総合量販店に勤めていましたが、
ジャスコ(現イオン)2店、長崎屋、サティ(現イオン)と
全国チェーン店の出店により、競争は急激に激化しました。


そのような中、差別化と付加価値に活路を見出そうと、
百貨店との業務提携の話しがありました。
その百貨店とは、「ながの東急百貨店」です。
当時ながの東急百貨店は、坪利益率日本一で、
流通業界では注目の的でした。


紆余曲折ありましたが、結局、業務提携することになり、
ながの東急百貨店からは3人の出向社員がやってきました。
この時、ながの東急百貨店の社長は内山さんという方でしたが、
印象的なエピソードがあります。


ながの東急百貨店では、決算が終わると社員を集めて
決算報告を実施します。
ある年、売上は目標をクリアしたそうですが、
利率額が目標を下回ったそうです。


内山社長は決算報告の場で、
「利率額が未達だったのは私のせいだ」と社員の前で頭を下げだそうです。
これは、内山社長独特の経営哲学で、
売上に関与するのは従業員、利益に関与するのは経営陣
という考えからです。


この話しを聞いた私は、
「社長が謝った・・・」ことに耳を疑いました。
当時の私は経営のことなどまったくわからず、
社長が従業員に謝ることはないと思っていましたし、
そのような社長を見たことも聞いたこともありませんでした。

 
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長谷川博之の眼★本物の商売を目指すポイント!
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今となっては、内山社長の言動は理解できますが、
従業員に頭を下げることができる社長はどれだけいるでしょうか?
もしあなたが内山社長の立場だったら、
どのような対応をしていましたか?


最近、芸能人や有名人のスキャンダルが、
数多く報道されています。
「不倫」「捏造」「詐称」など、ネットの普及により、
いい噂も悪い噂も瞬く間に世界を駆け巡ります。
些細なことでも著名人だから、ネット上のネタになるのです。


炎上はその最たるもので、著名人のたったひとつの発言に対して、
匿名で善悪を評価する発言します。


このように私たちは、
ある事象に対しての良し悪しは考えますが、
もし当事者だったらどのような対応をするのかを
考える人は少ないでしょう。


たとえば数ヶ月前、
ショーンKというコンサルタントの
経歴詐称が次々と報じられました。
ニュースステーションにも出演していましたので、
人気があったようです。


あの報道を見た人は、
「よくある話だ」「騙された」「前から怪しいと思っていた」「残念だ」など、
様々な意見がありました。
結局、記者会見での謝罪はなかったようですが、
オーディエンスである私たちはショーンKの良し悪しをネットで発信したり、
話したりしましたが、評論家のようなことをやっても
まったく生産性はありません。


ですから、どうせショーンKのことを題材にするのなら、
視点を変えることで人間としての幅を
広げることができます。
 
 
たとえば、もしあなたがショーンKだとしたら、
どのような対応をして、どのように振る舞ったでしょうか?
このような訓練を積むことによって、
あなたのシミュレーション力は格段にアップします。


何の責任もないオーディエンスから、
オーディエンスやマスコミから追い詰められる当事者に
立場を変えてみるのです。


世の中には何を聞いても、地に足の着いた考えをベースに、
適確な回答をする人がいます。
恐らくこのような人は、常日頃から立場を変えて考える、
視点を変えて考える訓練を積んでいるに違いありません。


結局のところ、事が起こってから考えるのではなく、
事が起こるかもしれないと想定して考えを巡らせることで、
いざ事が起こっても冷静に対処できるのです。

ビジネスコラム提供者情報

  • コンサルタント:営業
  • 株式会社リンケージM.Iコンサルティング
  • 新潟県新潟市東区大形本町3-1-38-608

【代表取締役・長谷川博之(はせがわ・ひろゆき)プロフィール】 新潟県三条市生まれ、新潟市在住。 高校卒業後、ジャズミュージシャンを目指し上京。その後、広告代理店、量販店などの勤務して、2001年に独立。 新潟県新潟市を中心に …

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