■忙しいから、暇だから・・・、それではダメ!

〜営業マン育成虎の穴シリーズ〜

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先日、ある経営者と会談していると、1年の中で忙しい時期と暇な時期の落差が激しいとおっしゃっていました。
昔から、商売は二八(にっぱち)と言われます。


二八とは、2月と8月に売上が下がる現象で、その原因として考えられることは、2月は12月から1月まで
出費のかさむ行事が多くあり(クリスマス・忘年会・正月・新年会など)があり、その反動で出費を抑えようとします。
また、2月は一年の中で一番寒い時期で、外出を控えたり、購買意欲が下がることも原因のひとつです。


8月は、反対に一年のうちで一番暑く、外出を控えたり、購買意欲が下がると言われています。
また、お盆があるために買い物を控えます。
特に二八の影響を受ける業種としては、小売業や建築業、音楽業界も2月と8月は新譜の発売が少ないので影響を受けます。


ですが、これは昔の話しで、最近では2月や8月といえども、そのほかの月と変わらないという業種も多くあります。


いずれにせよ、1年の中で繁忙期と閑散期の売上の差は縮まっているのが現実です。
このことは、「季節感の喪失」「ライフスタイルの多様化」「休日の分散化」「伝統行事の簡略化」など、
日本人の生活が変化したことを裏づける現象です。
 
 
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長谷川博之の眼★本物の商売を目指すポイント!
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中小零細企業の中には、「暇だから」営業活動を行うという会社があります。
気持ちはわかります。仕事が少ないのに、従業員を遊ばしておくのはもったいないということです。
私もその通りだと思います。


たとえば、近隣にチラシを「ポスティング」したり、既存顧客への「訪問」を行ったりします。
そのほかにも、繁華街でハンディング活動(チラシの手渡し)を行う会社もあります。
 
 
このように、暇だから営業活動を行うのは、理に適っているのでしょうか? 
もちろん、何もやらずに指を加えて見ているよりは得策だと思います。
ただし、裏を返すと、忙しくなったら営業活動を止めるということですから、経営という観点から見ると褒めらたものではありません。


営業活動は、「暇だから」「忙しいから」という理由で行うものではありません。


新規顧客を開拓することも、既存顧客のリピートを促すことも、一年を通して行うのが営業です。
それほど経営の中で、営業は重要なポジションなのです。
ですから、行き当たりばったりで行ってはいけません。
これだけは断言できます。
あなたの会社やお店では、どうでしょうか?


これを回避するには、1年間の営業計画を立てるしかありません。
まずは、忙しくても暇でも、毎月必ず行う営業活動を決めます。


「毎月、1万枚のチラシを○○地域にポスティングする」
「毎日、午後5時から午後6時30分までは、新潟駅前でチラシのハンディングを行う」
「毎日、5件の既存顧客を訪問する」など、
何でも結構です。


これを土台にして、毎月の重点活動を決めます。
「11月は○○(商品名)の拡販を行う」
「12月は上得意客の招待セールを3日間行う」などです。


もう1回言います。
何があっても通年行う営業活動をベースに、毎月の重点活動を決めます。
これを12ヶ月分、計画するのです。
中小零細企業は、これだけで随分と経営の見通しがつきます。


経営の見通しがつかないのは、行き当たりばったりの営業活動を行っているからなのです。
忙しさに左右される営業活動は、百害あって一利なしです。


 

ビジネスコラム提供者情報

  • コンサルタント:営業
  • 株式会社リンケージM.Iコンサルティング
  • 新潟県新潟市東区大形本町3-1-38-608

【代表取締役・長谷川博之(はせがわ・ひろゆき)プロフィール】 新潟県三条市生まれ、新潟市在住。 高校卒業後、ジャズミュージシャンを目指し上京。その後、広告代理店、量販店などの勤務して、2001年に独立。 新潟県新潟市を中心に …

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