■結局、大量行動には敵わないという事実！（株式会社リンケージM.Iコンサルティング）

営業戦略

■結局、大量行動には敵わないという事実！

～営業マン育成虎の穴シリーズ～

私は、経験数は「実力」だと思っています。
そして、多くの経験をしていない人よりも、
多くの経験をしている人が、
結果を残せると信じています。
１万回、素振りをした野球選手と、
１万１回、素振りをした野球選手の違いはわかりませんが、
５千回と１万回では明らかに結果が違います。

よくスポーツ選手がインタビューなどで、
「練習は裏切らない！」と言いますが、
私もその通りだと思います。

超一流選手や超一流のビジネスマンになると、
一概にそうとも言えませんが、
平均的実力の選手やビジネスマン、またはビギナーは、
練習量や行動量がすべてだといっても
過言ではありません。

分野は関わらず、なかなか成果が出ないという人は、
行動量を増やすことで今までの不振が嘘のように、
一気に突き抜けることも可能です。
ただし、間違ったやり方では、
行動量を増やしても成果はでません。

ところが、これだけ情報が氾濫する時代になると、
行動量を増やすという考え方は、
あまりにシンプル過ぎて信じてもらえないこともあります。

また、「行動量の増加＝労力がかかる＝大変だ、面倒だ・・・」
という考えに行き着き、
「もっと効率的な方法があるはずだ！」
と思う人も多いようです。
同じ成果を出すならば、短時間で楽した方がいいという発想です。
「楽して成果を出す」なんていうノウハウは、
ネット上に溢れています。

誘惑されても不思議ではありません。

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長谷川博之の眼★本物の商売を目指すポイント！
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今から１０年以上前のことになります。

当時、私は新潟県三条市に住んでいました。
ちょうどその頃、激安の床屋や美容室チェーン店が、
地方にも出店し始めた頃だったと思います。
価格は、既存の床屋や美容室の３分の１～４分の１程度です。
これには驚きました。

これで、「床屋や美容室の廃業が相次ぐ」なんて言われましたが、
見渡す限り廃業は少ないように感じます・・・。

よく考えてみれば、床屋や美容室というのは自営が多いので、
廃業もせずに経営できるのかもしれません。
お客様が減っても、自分の給料を減らせば何とかやっていけます。
何人もの従業員を雇っていたのでは、そうはいきません。
お客様が来店しようがしまいが、
従業員に給料を払わなければいけません。

当時、弊社は美容室ディラーのコンサルティングを行っていました。
やはりここの経営者も、激安の床屋や美容室が
出店攻勢を仕掛けてくるので、
自社のお客様にも大きな影響があるだろうと
言っていたのをよく憶えています。

しかし、激安店は、技術が未熟であるため、
既存の床屋や美容室は生き残る術はあると・・・。
私は比べたことはありませんが、
当時は相当の違いがあったのでしょう。
私は、そのことを疑いつつ、状況を見守ることにしました。

さて、それから２～３年が経ち、
美容室ディーラーの経営者と話しをする機会がありました。
当時、技術力で劣っていた激安の床屋や美容室ですが、
毎日、数多くのお客様を相手にしているので、
どんどん技術力が上がったというのです。
いわゆる、大量行動をしたということです。

一方、既存の床屋や美容室は、
お客様が減ることはあっても、
増えることがありませんので、
数多くのお客様を相手にすることができません。
つまり、なかなか技術力を上げることができないのです。

冒頭でも紹介しましたが、どの業界でも、
短期間に大量行動している人には敵いません。
それしか、技術を向上させたり、
成果を出す近道はないのです。

成功を収めた起業家や有名なスポーツ選手などに
共通してることは、１万時間というこれまでに打ち込んできた
時間が関係しているという説があります。

そして、１万時間より短い時間で、
世界的レベルに達した例を見つけた調査はないそうです。