近年の顔識別関連商品（（有）関西中小企業研究所）

近年の顔識別関連商品

脳科学に見つける新市場

近年の顔識別関連商品

（関連テーマ「記憶と識別」）

このような、顔の特性やそれに対する脳の反応特性を利用して、多くの商品が開発されつつあります。

　現時点では、顔の識別により個人を特定する利用が多く、指紋認証と同様に登録者の判定の目的で利用されるケースが多いようです。

　しかし、一方でメイキャップ技術の発展で容易に他人に変装することも可能になってきている状況下では、テロ活動家や犯罪者検出等の目的には他の手法との併用による判定が必要のようです。

　変装することは犯罪行為にならないのでしょうか？

ユニークな利用法として、脳の顔に対する反応特性を利用した商品も出始めています。

このような脳の持つ特性に着目した商品開発も可能性の豊かな分野と考えられます。

************開発商品例************

１、「OKAO Vision顔認識センサ」オムロン

携帯に所有者の顔を登録し、使用時に登録者と照合し、ロックを解除する機能。

２、「ウォーク型顔認証システム」オムロン

　歩行中の人間の顔を認証するシステム、関西国際空港に導入されています。

３、「Magical Face」セガ

音声の感情を識別する機能があるアニメーションソフトで、このソフトには、その感情に合わせて、任意のＣＧキャラクター顔面に対して、自動的に表情を生成することができます。これにより声優の吹き込みに合わせ複雑に変化する表情を自動生成でき、アニメーション製作の効率を大幅に向上できました。

４、デジタルカメラ「CooLPIX7900/5900」

　米Identix開発の顔認識AF「FaceIt」を搭載し、人物像の顔にピント等を自動調整します。

５、「NeoFace」NEC

　正面の顔を登録することにより、他の面からやサングラスをかけた姿でも判定が可能。

６、「赤外線顔認証システム」スマートワイヤレス

暗い箇所でも識別可能

７、家庭用人型ロボット「wakamaru」三菱重工

　留守番役や異常通報用ですが、家族を登録すると識別する機能を備えています。

************異色商品************

二輪車「Honda ASV3」ホンダ

　人間の脳が顔構造に高い反応を示す性質を利用して、二輪車の前面デザインを人の顔に似せて作り、走行中に発見されやすくした安全対策車。実際にどの程度の効果があるのか興味のあるところです。

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