■本当はEカップが好きだけと恥ずかしい・・・

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勝間和代さんのメールマガジンで、
先日アンケート調査のことが書いてありました。
この話しは、東京メトロポリタンテレビジョンの
「バラいろダンディ」という番組に、
脳科学者の中野信子さんが出演した時に話していたことです。


アンケート調査のことなのですが、
アンケートは答えることと、本音は違うということです。
これは昔から言われていることで、
アンケート結果を過信し過ぎると、
とんでもない失敗を招くことがあります。


これは、肝に命じておかなければいけません。


たとえば男性に、
「どの大きさの胸の女性が好きですか?」と聞くと、
アンケートでは「Cカップ」と答えるのだそうですが、
脳の反応を見ると、実は一番反応するのは「Eカップ」なんだそうです。


本当は「Eカップ」が好きなのに、
他人から聞かれてそれを素直に認めるの恥ずかしいので、
「Cカップ」と答えるのだそうです。
つまり、胸の大きい女性が好きだということが知られると
恥ずかしいという心理があるということになります。


たぶん大前提に、
「胸の大きな女性が好き=スケベ」という図式があり、
スケベと思われたくないということなのでしょう。
ほかにも、「女性のファッションは何か好きですか?」
というアンケートも似たような結果になりそうです。


本当は、ミニスカートが好きなのですが、
スケベだと思われるのが嫌で
パンツスタイルなんて答える人もいるでしょう。
 
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男性は女性から、スケベと思われたくないのですね。
そのために、建前と本音のギャップが顕在化すると思われます。
そのような心理につけこんで、
「豊胸」や「巨乳」がビジネスとして成立するのでしょう。


これは私の想像ですが、
同じ質問でも対面でのインタビュー形式のアンケートと、
ネットでのアンケートでは結果が異なると思われます。
同じ人がアンケートを行ってもです。


先程の「どの大きさの胸の女性が好きですか?」なんていう質問は、
対面のインタビュー形式のアンケートでは
圧倒的に「Cカップ」が多くても、
ネットのアンケートでは、
本音の「Eカップ」が多くなりそうな気がします。


また、インタビュー形式のアンケートでは、
男性がインタビューするのか、
女性がインタビューするのかでも結果が異なるでしょう。


そう考えると、アンケートというのは
質問によってアンケート形式を慎重に選択する必要があります。
決して、リサーチ費用で決めてはいけませんね。


アンケートを過信した失敗というのは、
大手メーカーならば数多くあると思います。
たとえば、こんな話しを聞いたことがあります。


ある洗濯洗剤メーカーが、洗剤の開発を行っていました。
開発の途中段階で、主婦に協力してもらい、
グループインタビューを行いました。


この洗剤は、洗濯機に入れてしばらくすると
水の色が変わるというものだったそうです。
アイデアとしては、楽しそうな気がします。
事実、洗濯機の中に洗剤を入れて水の色が
変化するのを見た主婦たちからは、
「これはいい!」「これは楽しそうだ!」
という声が多かったとのことです。
 
 
続きの話しはもうおわかりだと思いますが、
洗濯の時、ずっと洗濯槽を見ているわけではありません。
ですから、水の色が変わろうが変わるまいが意味がありません。


このような付加価値は、まったく必要ないということなのです。
ところが、水の色が変わるという場面だけに注目すると、
「これは楽しそうだ!」となるのです。

 
このように、アンケートというのは本音を言わないこともありますし、
全体ではなく部分だけを見て判断することもありますので、
やはり慎重に行わなくては役に立ちません。


ただ、振り回されるだけになります。
 

ビジネスコラム提供者情報

  • コンサルタント:営業
  • 株式会社リンケージM.Iコンサルティング
  • 新潟県新潟市東区大形本町3-1-38-608

【代表取締役・長谷川博之(はせがわ・ひろゆき)プロフィール】 新潟県三条市生まれ、新潟市在住。 高校卒業後、ジャズミュージシャンを目指し上京。その後、広告代理店、量販店などの勤務して、2001年に独立。 新潟県新潟市を中心に …

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