ピッキングの導線　〜一筆書きの導線〜 【経営MAGAZINE】

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ピッキングの導線（動線と書くこともある）とは、作業者がオーダーピッキングをするために倉庫内を動いたルートのことです。

ピッキングの導線のよくある問題点

・導線が長い(時間がかかる)

・作業者同士の導線がぶつかる

・作業者によって導線の長さがバラバラ

御社では、このような状況に陥ることはありませんか？

作業者の導線が長いと無駄な歩行数が増えたり、導線の接触は作業者に作業の手待ち時間を作ります。

それをカバーするのは作業時間の延長であり、人件費の増加に繋がります。

ピッキングの導線の効率化

ちょっと改善〜手作業最速編〜

導線の固定

作業者の導線の距離を短くするためには、導線を固定する方法があります。

同じ倉庫内に複数の作業者がピッキングをしに入った際、導線がぶつかり動けないため“待ち時間”ができたり、先に来ている作業者を避けるために別ルートを探す“判断時間”、遠回りをするために無駄に“歩く距離”を伸ばしています。

イラストのように作業者の導線を固定することで、歩行距離を平準化し、全体として歩行距離を減らします。

これは何を変えるというものではないので、改善効果が見えにくい場合があります。そこで、導線固定前と、固定後の導線の距離の増減を計るために、作業者に万歩計を付けて作業させるのをお勧めします。

道順が分かりにくい箇所や、交差点のようになった通路には矢印や、番号を書くことで誰が見ても分かる導線を表示することができます。

また、改善後は、効率の良い(歩行数の少ない)作業者はだれなのか？その効率の良い作業者と他の作業者では行動がどう違うのかを検証して、手本となる作業者を褒めたりすると、作業者のモチベーション向上も期待できます。

すごく改善〜WMS導入編〜

こちらでは物流システムを導入してのピッキングリストの紹介です。

一筆書きピッキングリスト

上記で商品のレイアウトはできたので、今度はそれに加えてピッキングリストをいじります。

作業者がオーダーピッキングをするために倉庫内を回る際、作業者個人で考えなくても効率良く無駄のないルートで倉庫内を回りながらピッキングをするためのマップが一筆書きピッキングリストです。

品名、品番順のピッキングリストから、倉庫内を歩く(周る)順に並び替えるだけで導線の長さは大幅に縮小されます。

実際に、作業者の平均歩行数が１２，０００歩／日だったものが、一筆書きピッキングリストの導入により８，５００歩／日まで減少しました。

そして、月に１０時間／１人あった残業時間はゼロになりました。

熟練した作業者ならば、オーダーが商品コード順で並んだピッキングリストを見た瞬間に、どこをどう回れば、効率よくピッキングができるかのシミュレーションができ、その順番に動くことができます。

しかし、入ったばかりの新人ではどうでしょうか。

多分、オーダー順にピッキングをしていきます。これでは、作業者によって作業効率に大きな違いが出てしまします。これを解消するのが一筆書きピッキングリストです。リストが倉庫を歩く順に並んでいれば、入社初日の新人でも熟練者と同じ作業ができます。

このようにピッキング作業を高いレベルで平準化すれば、倉庫内全体の作業効率が上がります。しかも進む順番にアイテムをピッキングしていくので、歩行数削減にもつながり、取り忘れをするピッキングミスもがなくなります。

 ピッキングリストの並び順が品名や品番、ロケーション順なら、ご検討いただいても良いかもしれません。

ピッキングリストの変更もできるＷＭＳ　ウエアハウス

株式会社オフィス　エフエイ・コム

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