顧問先の経営課題を経営者と共に整理する

ロジックツリーを作成して、「問題・課題の見える化」を図る!

◆ 顧問先の経営課題を経営者と共に整理する ◆

中小零細企業では、様々な問題が起こりますが、経営資源が豊富ではない為、問題への対応が出来なかったり、また次から次と問題が発生する為、手をつけようとしても、何処から手をつければいいのか、判断に迷ったりという事がしばしばです。
その結果、放置されている問題が悪化したり、手を打たなかったが故に、機会損失を招く事もあるのです。

ところで、会計事務所職員は、定期的に顧問先を訪れ、経営者と面談する時に、経営者が今抱えている課題や問題について、どこまで把握しているのでしょうか?
毎月定期的に巡回している場合は、次に訪問するのは翌月になるので、職員も忘れているかもしれません。
しかしそれでは、顧問先経営者のパートナーとしての事務所の機能が発揮されているとは言えません。

先ず、職員が把握すべき顧問先の課題は、時系列に分けて3種類あります。

第1が、今目の前にある課題・放置が許されない問題で、下記がそれに該当します。

  〆4の業績に悪影響を及ぼす問題点
 ◆〆、手を打たなければ、即大変な問題になる事
  クレーム・トラブル・事故の可能性のある問題点
 ぁ〃弍勅圓らの指示事項、または自部門で早期に改善したい事
 ァヽ杏堯攜楜辧Χ伴圈曚らの提案・指摘を受けた問題点

第2が、「今は問題が隠れていても、そのまま放置していては後々大事に至る事」

  .離奪アウトパンチではないけれど、ボディーブローのようにじわじわ
   効いてくる課題
 ◆[磴┐弌⇒益を度外視した受注は、当面の会社の売上や資金繰りには
   貢献できるが、利益がないので、その内に資金が回らなくなり、融資も受
   けられなくなり、破局を迎えてしまうような事
  「ゆで蛙現象」・「三つ子の魂百まで」に該当する課題
 ぁ‐さな悪い習慣を放置していた結果、大きな取り返しのつかない事故を
   招いてしまうような事
 ァ|羇的な業績悪化要因となる、「社員の不平不満」・「現場の疲弊」・
   「顧客ニーズの小さな変化」・「業者の潜在的な不平」等

第3が、「将来、環境が変われば、大きなリスクになる」事

  〆の経営環境では問題なくやっているが、市場環境の変化・行政の方
   針転換・競合状況の変化で、今のビジネスモデルが通用しなくなるリスク
 ◆‐子高齢化・国際競争の激化・原料価格の大幅値上げ・超円高・株安・
   高金利化・消費税アップ・規制強化・規制緩和・カントリーリスク・世界不況・
   国家財政の圧迫による支出削減・需要減退等々の、外部要因リスク

多くの顧問先経営者は、忙しさに追われて、目の前にある<第1>の課題に対応する事で手一杯でしょう。しかしそれでは、計画的経営は出来ません。
そこで、会計事務所の職員が定期的にチェックして、「中期的な課題、年内に解決する課題」への気付きを与えなければならないのです。

その時、どのように【問題把握】をすべきかと言う事です。
経営者自身、頭が混乱していて、どこからどう問題・課題に着手すべきかが見えていないケースが多いのですから、【問題・課題の見える化】をしてあげる事です。
経営者から聞き取りをしながら、【問題・課題の見える化】を進める時に、整理しやすいスキルが≪ ロジックツリー ≫と言う問題解決手法です。

これは、システマチックに問題・課題を分析・検討して、問題解決へと導くものです。
このロジックツリーには、「Whyのロジックツリー」と「Howのロジックツリー」があります。

「Whyのロジックツリー」とは、いわゆる「何故?を繰り返す」事です。
論理的に「何故?」をドンドン落とし込んでいくやり方ですから、原因が具体的になって行きます。具体的な原因と課題が見えれば、着手方法も絞れてくる訳です。
原因分析が不十分で、表面的な解決策ばかりを論議していては、根本的な解決策とはならず、同種の問題が再発しやすいのですが、論理的に何故を徹底的に掘り下げれば、「過ちの現実の要因」が見えてきて、原因に相応しい解決策となり効果が出やすくなります。そして、「Whyのロジックツリー」の後に、「Howのロジックツリー」で、「どうしたら出来る?」を掘り下げていくのです。

「ロジックツリー」とは、多くの方が知っているように、ホワイトボードや用紙に書きながら、ドンドン具体的に落とし込んでいきます。
聞くだけでは理解が難しい事も、目で見る事で理解し易くなりますし、抜けやダブりもチェックし易くなります。そうやって3〜4段に落とし込んだ具体策に優先順位をつければ、「課題と対策の優先順位」がある程度ハッキリしてくるのです。

キレイなロジックツリーにならなくてもいいのです。経営者と一緒にこの作業をする事で、経営者の課題解決の大きな支援が出来ると思います。

ビジネスコラム提供者情報

  • コンサルタント:経営
  • 株式会社 RE−経営
  • 熊本県熊本市中央区平成3丁目9番20号2F

◆代表者のプロフィール 1962年大分県生まれ。熊本商科大学(現熊本学園大学)経済学部卒業。 大手経営コンサルタント会社へ入社。15年後、取締役部長を最後に独立、同時に経営再構築・中期経営戦略を専門に行う、(有)RE−経営を設立 …

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