【中小企業における差別化戦略の壁】（株式会社　武内コンサルティング）

【中小企業における差別化戦略の壁】

差別化戦略とは、何か新しいものを見つけるよりも長く続けるこ …

人間、長く続けることが一番の苦手。でも、長く続けた人が上手く行っているような気がします。飽きっぽい人は要注意かも・・・

差別化戦略が大事だとよく言われます。他社や他人がやっていないものを見つける。何か新しいものを見つけることが大事だと思いがちです。しかし、そんなに簡単に誰もやっていない新しいことが見つかることはないです。

大事なのは長く続けることができる癖付けではと思います。情報は常に入ってきます。良い情報を聞けば実行に移すことできます。ところがいつも苦戦している会社は決められたことが続けられません。いつしか責任者も不在のような感じになり、実施事項が消えて行きます。

何度も同じことを繰り返し、定着できません。何とかなりませんかと相談があります。悪い社風が根付いている感じです。

この状態では、どんな素晴らしいアイデアが出て来ても戦略にまで昇華させることは難しいでしょう。

社内の体質を改善する必要があります。まず、実行責任者ですが、社員の中から選抜するのではなく、社長自らが陣頭指揮を取られた方が良いと思います。何か一つでも上手く行ったものが出て来るまでは、すべて社長が責任者になることです。

中小企業では、企業体質は社長で決まります。業績が上がり、順調に行くまでは陣頭指揮を取るのは社長の役目です。

組織が出来上がってきたので、少しずつ社員に譲って行くというパターンが多いですが、継続することができる力が付いていることが前提条件です。誰の仕事かわからないようになる状況では、社員に任せておく訳にはいきません。

厳しく社長が常にチェック・確認することが大事ではと思います。社長の厳しさが足りなかったり、力を緩めるとすぐに業績に跳ね返ってきます。

新しいものを見つけるよりも長く続けることができる、継続できる力を養うことが企業として一番大切なような気がします。

差別化戦略においてもこの継続できる力があるところが成果を上げられます。自社の企業体質を強くしない限り、差別化戦略は上手く行かないかもしれません。

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