<1>美しき心の一秒の挙動
先の研修で目にした光景をまず紹介しましょう。
会場に入室する際、礼をして入る人、隣り合わせの初顔の方に頭を下げて席に着く人、何度かお会いしている人と目線があった瞬間ニコッと会釈する、演習で前に出てくる途中、講師席の小生に止まって一例する人、席を立って丁寧に椅子を入れる人、話を聞くとき頷いて聞く人、演習時、他の人の動きに立ち止まって通りを譲る人・・。目にする光景に好感を抱く。
その行為の心を言葉で表現すれば
「よろしくお願いいたします」
「いつもお世話さまです。本日もよろしく」
「座らせていただいてありがとう」
「どうぞお先に」
「話を聞かせていただき学ばせていただきます」
「お聞きしています。頑張ってください。」ということになります。
つまり「感謝の心」「ねぎらいの心」「依頼の心」「勇気を与える心」「物を大切にする心」等の美しき心が自然と表現される挙動です。小生はこれを称して一秒の美学としています。お解りの通り挙動は一秒です。
折しも研修テーマは「マナー・話し方」。
マナーの真髄は「相手を思いやる、相手を認める、尊敬する」など心の持ちようによる行為であり「相手の喜びを創る」事です。
例えば通りを譲っていただいてむかつく人はいない。ホッとするし、瞬間嬉しくなります。
この事ができずして思わぬ暴力沙汰に発展する事もあるのは周知の事です。また出口で見かけた光景でも、前者が押したドアーを一秒押さえて、後者の人にどうぞという、「ありがとうございます」と笑顔で交流がそこにある。
<2>一秒の溜め(ゆとり)
さらに「一秒溜(ため)る挙動」も美しさを醸し出します。
お辞儀でもペコッと下げて上げるだけでなく、下げて一秒溜めて、上げて一秒、相手の目に笑みを送る。飲み物を置いてそっと一秒相手様方向に押し出す、筆記用具を相手様の書きやすい方向に変えてお渡しする、お渡ししたあと、目線を掛け一秒うなずいて事を納める。
言われればもっともですが、なかなかできていないのが現状という人が多い。理由は「忙しかったから、知らない人だったから、普段から好きでない人だから、緊張してしまって」との声を多く聞きます。
「普通のことが普通にできるこれ本物」と小生が諭す言葉ですが、
先般出講した県内大手鉄道K社では現在[BMKキャンペーン」を展開中です。ベストマナー向上の略称だが、どうもマナーも知識で終わり、実践そして習慣化、やがて人づくりと、ものになっていかないことが多いようです。読者諸氏はいかがでしょうか。
<3>ひと言の美学
一方、ひと言の美学は推察のごとく言葉による品格ある自己表現です。
今研修では敬語を主に確認してみました。
敬語とは尊敬語、謙譲語、丁寧語の種類はあるがその事よりなぜ敬語を使うかが重要です。それは調和語としての活用と小生は意味づけています。
というのは社会生活(ビジネス活動)では、新人と先輩・上司、年齢差、親子、セールルスと顧客、職員と住民、親会社と子会社、団体における役職における位置など、関わる人との関係で自己の立ち位置が変わります。
従って話す上でも、当然「認める、尊敬する、一目置く」との心情的配慮が欠かせません。
この配慮が「相手の欲求心に調和させた言葉づかい」ということとなのです。
よく「最近の若い人は言葉使いを知らない」というが、敬語の使い方がダメというのでなく「俺を軽く見ている」との憤慨心なのです。つまり、相手に対する心情的配慮が自然にできれば、不快感や怒りを誘発する言葉はでないはず。どうやらこの事が理解できてない社会的幼児性が課題となっています。特に若者だけがというわけではないでしょうが。
そこで心の持ちようによる、ひと言言葉を確認してみよう。
�,�はようございますという明るい心
�△呂い箸いα把召平�
��すみませんという反省の心
�せ笋�しますという積極的な心
�イ△蠅�とうございますという感謝の心
�Δ�かげさまでという謙虚な心
�Г�先に失礼いたしますという気配りの 心
�┐匹Δ召箸い�譲る心
そして、物事を頼むときの言葉にクッションション言葉があります。
例えば依頼の時には
�ゞ欧貽�りますが
�△垢澆泙擦鵑�
��申し訳ありませんが
�い缶姪欒櫃韻泙垢�
などがあり、反論の時には
�� お言葉を返すようですが
�△�っしゃることはわかりますが
があり、質問時には
�� 失礼ですが
�△�差し支えなければ
と、ひと言加えてこちらの意図を伝えれば、感情的抵抗はありません。
そこには相手の現状の様と心情を認める、相手のことを受け入れる気持ちの働きかけがあるからです。
いかがでしょうか。いつでも、どこでも、だれにでも、互いに交わすことができればハッピーな人との関わりができるのです。
<4>微笑みの心がその基である
市内M、H幼稚園では上記のうち5心と5つの言葉として育みをしています。
幼児の時からの習慣化は見事な教育法ではないでしょうか。
さらにO園長の生活信条は「笑顔]です。毎朝園児を笑顔で迎えることは勿論、合う人に笑顔で語る。
まさに暖かみを彷彿させる人であると言えます。
実は記してきた一秒の美学、ひと言の美学は、単に挙動、言葉が発せられるだけでは美しさは施されません。
そこには微笑みの心(温かく両手を広げて人を包み込む)で接する人間味が肝腎であります。心の表現がことば、振る舞いに感情を味付け、豊かな表情、語調となって「美しさ」が生きて来る。そこには、言葉と挙動が別々でなく見事に表情、目線と相まって、その人の全人格が表現されています。
T市役所では「おもてなしの心」「笑顔」で住民への接客サービスを展開中です。
そこにはお役に立てる機会を得た微笑みの心でのお迎えと、一秒、ひと言の重ねる言動がります。
ならば決して事務的、冷たいなどとの化石的評価はないはずだと問い質しました。最近は親切な職員が多いと評価が良いそうです。
また、社会的立場で優位性ある人の、一秒の美学、ひと言の美学は、「実れば実るほど頭をたれる稲穂かな」のごとく人徳として尊敬されます。人生は出会いの連続。お会いできて良かったと共に握手をして再会を楽しみ合える、そんな瞬間を互いにに楽しみたいものです。
「そこにその人がいるとぱっと一つの花が咲いたような、そんな人になりたい」と教示してくれた師の言葉を噛みしめこの稿を締めさせて頂きます。
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■人物・特徴 東京生まれ 中央大学卒業 現セイコーインスツルメンツ(株)勤務 製造ライン・社員教育(この間労働組合役員も経験)、総務マネジャーを歴任し、労働組合役員を経て、ビジネス教育(株)HOPEを設立 現在企業教育コンサルタントと …
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