経営コンサルタントに入ってもらいたい。いろいろ診ていただき指摘をした欲しいとおっしゃいます。ところが、経営コンサルタントが入ると聞くと社員が動揺する。良い方法はないですか?と相談があります。
特に、調査で入りますというと社員の方は動揺されます。急にコンサルタントが来ると聞くとびっくりします。それに何を調査されるんだろうと思います。
実際には、調査と言っても経営数値の調査なので、一人一人の行動を調査する訳ではないです。現場の方は、今までどおりに仕事をされていて結構なのですが、良い雰囲気にはならないようです。
そういうことを防ぐためにも事前の打ち合わせが大事だと思います。弊社からお電話させていただくと、コンサルタント会社からの電話だとわかってしまいます。だから、社長の携帯電話に直接かけさせていただきます。社長もできる限り、社長室や誰でもいないところで電話を取っていただきます。それくらいの配慮は必要だと思います。
その上で、どのような形で進めるのが良いのか検討します。
例えば、社員が動揺するようでしたら、まずは決算書や売上データを送っていただき、調査分析を行い今後の方向性の提案をさせていただきます。
あるいは、社員にどう伝えるかを考える場合もあります。なぜコンサルタントが入るのか、何をしていただくのかをきっちりと話していただきます。
コンサルタントが入って一番不安になるのは、会社の今後のことだと思います。業績が悪いのではないか、雇用は大丈夫かなど、心配になってきます。
でも窮状に陥っている場合は、正直に話されて、会社をどうして行かれるのかを話された方が良いと思います。どういう状況なのかを社員の方に知っていただくことも大事です。
後は、タイミングです。上手に話しても良い時期まで待って下さい。改善・改革を行うのは簡単ですが、最初のタイミングが一番難しいです。それを間違うと、良い結果がなかなか出ません。
理想は、経営コンサルタントが入ると聞くと、何をやってくれるんだろう、何を教えてくれるんだろうと現場の方がイキイキされる会社です。来社を待ちかねておられ、ノートや手帳を持ってメモを取ろうとされます。そういう会社は、伸びます。良い教育をされておられます。
嫌々受け入れるのではなく、積極的に会社を良くするために来ていただいているんだという姿勢や雰囲気を作ることが大事なのかもしれません。
ビジネスコラム提供者情報

- コンサルタント:経営
- 株式会社 武内コンサルティング
- 大阪府東大阪市長栄寺11-5-804
大学を卒業後、経営コンサルタントで知られる船井総合研究所で 17年間お世話になり、平成19年10月1日より独立・開業いたしました。 事業内容・行動内容は、中小企業様・個人店様対象の現場密着型の コテコテ経営コンサルタントです。 独立 …
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