【ちょっと気になるマーケティング戦略】飲食店もカードOK？（株式会社　武内コンサルティング）

【ちょっと気になるマーケティング戦略】飲食店もカードOK？

カードOKなら、宴会利用が増えるかもしれません。会社で接待交際費用のカードを準備されているところもあるくらいです。利用される方は今後増えるような気がします。

ところがお店としてはどうでしょうか？カードで計上すると現金が入って来ません。入金は１ヶ月以上先になります。資金繰りに余裕のある店や大手チェーン店なら良いかもしれませんが、個人店では厳しいと思います。

1日の売上が20万円あってもそのうちの半分以上がカード決済なら実質10万円の売上と同じことになります。

このことは飲食業に限らず、様々な業種でも大きな問題になっています。例えば、ホテル・旅館の場合など、大手ポータルサイトでカード決済をするのが当たり前になっています。当日、チェックイン後、決済する場合でも現金で支払われる方は少ないです。

カード決済の比率が7割を超えているところも実際にあります。そうすると、毎日の現金はほんのわずかです。

そのため資金繰り的には1ヶ月分の手持ち資金がないと回らないということになります。また、カード決済の比率が徐々に増えて行っていますので、手持ち資金も増やしていかないといけません。

それと飲食店の場合、カード決済の上限は決められておられますでしょうか？大人数の宴会の飲食代をカードで決済。あるいは、貸し切りの宴会をカード決済。売上的には良さそうでも現金は入っていません。このような状態が続くと資金ショートしかねません。

資金的の余裕のあるお店は、カード決済を大々的に告知し、大宴会を取る戦略が良いでしょう。

一方、小さなお店では、カードの使用をどうするか、カード決済の上限をどうするか、検討する必要があると思います。

経営は、売上が立てばそれで良いということはないです。お金が回らないと厳しくなります。しっかりと先のことを考えて戦略を立てることが大事だと思います。

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