【伸びているお米屋さんの戦略】安売りは絶対にしない！（株式会社　武内コンサルティング）

【伸びているお米屋さんの戦略】安売りは絶対にしない！

昨日は、「第18回お米マイスター全国ネットワーク会議」に参加させていただきました。米穀業界のコンサルティングをさせていただいて25年以上になりますが、その当時と比べてどのように変化したのか分析してみました。今現在、元気のあるお米屋さんは安売りをされていないようです。安く売るのだけは嫌！やらない！そう決めておられます。安く売れば食品スーパーとの競争が激しくなり利益は取れません。業務用においても同じです。大手米卸売が価格で攻めて来ると勝てないでしょう。だから価格や安さという部分では競争しない戦略を取られています。安く売って、量がはければうれしいものです。もっと売れるのではないかと思ってしまいます。ところが数回は実績が上がっても他社・他店が同じような価格を出して来ると販売量は減って行きます。それにお米の市場が縮小していますので、なかなか思うようには伸びません。伸びておられるところは、玄米選びから配送まで研究され、細かい対応をされているみたいです。おそらく教科書や雑誌には載っていないノウハウやテクニックを開発され、それで勝負されています。価格を追いかけるのは戦略的には楽です。しかし、競争に巻き込まれます。小さなお米屋さんが生き残って行くには、大手ができないこと、やりたがらないことをこまめにやることです。大手のシェアが増えても米屋さんに対するニーズは必ずあると思います。後は様々なものを工夫し、売れるようにすることです。例えば、有機や無農薬のお米を扱ったとしてもすぐには売れません。3～5年かけて徐々に買ってくれる人を見つけないといけません。店頭に置いておくだけ、チラシに入れるだけでは売れません。いろんな手法を用いて知っていただき、やっと少しずつ売れて行きます。何があってもあきらめず、信念を通して販売して行かないと売れない商品です。それに正直、価格はかなり高めです。それでも喜んで購入されるお客様はおられます。「安さ」以外の部分でどうやって特徴を出して行くか大きな課題だと思います。安定した経営を行うには、安さに頼ってはいけないということを今回は教えていただいたような気がしました。

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