【マーケティング戦略の時代変化】百貨店が繁盛しているように見える？（株式会社　武内コンサルティング）

【マーケティング戦略の時代変化】百貨店が繁盛しているように見える？

【マーケティング戦略の時代変化】百貨店が繁盛しているように …

大阪駅周辺や天王寺駅周辺は再開発され良くなり、好調のようです。いつもクライアント先の方や遠くから来られた方からは、大阪は好調なのですか、どれくらい伸びているのですかという質問を受けます。マスコミなどにもよく取り上げられているため気になるのだと思いますが、果たして自店の商売に何か活かせるヒントはあるのでしょうか？百貨店が好調のようなので、あの売場に自店の商品を置いてもらえば売れるのではないか？それも高く売れるのではないか？という期待感が膨らみます。ところが商品別に百貨店の売場が一番のものとそうでないものがあります。生鮮品やスイーツ、総菜などは間違いなく百貨店が一番だと思いますが、それ以外の商品の場合、必ずしも一番と言えないものがあります。例えば、ワイン。昔は、百貨店のワイン売場が最強でした。理由はネットがなかった時代なので、ワインを買おうと思えば足を運んで買わないと買えませんでした。それに百貨店のワイン売場の品揃えは豊富でした。ところがネット通販が出て来て、ワインはネットで買うようになりました。重量物であるのと、ネットの方が品揃えが良いからです。さらに価格も百貨店よりも数段安いです。そうするとわざわざ百貨店でワインを買う必要がなくなりました。同様にお米もそうです。昔は、百貨店の売場を見て研究していました。しかし、食糧管理法が改正され、お米も通販で売られるようになると、産直の人気が高まりました。こだわった高いお米は農家の方からダイレクト買う方が増えました。売場づくりだけでなく、商品そのものの信頼感や鮮度というものが大事になり、百貨店の米売場は苦戦しているように見えます。百貨店がNo1でしょうか？百貨店が目標でしょうか？もう時代は変わっていると思います。高価格のこだわり商品ほど、ネットで買う傾向が強くなっています。百貨店の上がネットという感じです。百貨店が好調に見えても百貨店を超えるものが出て来ています。生でその日のうちに消費しないといけない商品は百貨店が一番ですが、そうでないものはネットへ移行しています。百貨店で置いてもらえないかと考えるのであれば、ネットでどうやって売るかということを考えられた方が良いのではと思います。

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