■人間は、たったひとことで１８０度変われる！（株式会社リンケージM.Iコンサルティング）

■人間は、たったひとことで１８０度変われる！

～売れる営業マン虎の巻～

アナウンサーの「安住紳一郎さん」が
日曜日の午前中にＴＢＳラジオでパーソナリティーを務めている

「日曜天国」という番組があります。
私はリアルタイムでは聞いたことはありませんが、
「ＴＢＳラジオＣＬＯＵＤ」で番組の一部を聞いています。
便利なもので、スマホからも聞くことができます。

もう日曜天国を聴きはじめて５年以上が経ちます。
安住さんの軽快な語り口調と痛快なエピソードが、
何ともいい感じです。

昨年１１月２０日の放送で
「アルバイトの思い出」というテーマで、
リスナーから体験談を募集したことがありました。

その中で、安住さんが大学時代にやった
アルバイトの話しが大変に興味深く、
経営やコミュニケーションに役立つ内容だったので紹介します。

このエピソードは、
「人間は、たったひとことで１８０度変わることができる！」
ということを改めて思い知らされました。

安住さんは、埼玉県浦和市のファミリーレストランで
アルバイトをしていました。
その時の店長「児玉さん」にいろいろなことを教えられたそうです。
相当、厳しい店長だったようです…。

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このファミリーレストランの近所に、
大きなスーパーがあり、時々あさ６時から大きなセール（朝市）をやっていたそうです。
そのセール目当てのお客様が、買い物帰りの６時３０分頃、
このファミリーレストランに寄って朝食を食べます。
そのセールに当たると、４人のスタッフがいないとお店が回らないそうです。

ところが、スタッフが急に休んだのか、
児玉店長がセールがあることを忘れていたのか、
スタッフのシフトを間違えたのか、
児玉店長と安住さんの２人のスタッフだけでした。

あまりの忙しさに、安住さんはキレそうになったそうです。
「おにいちゃん、こっち！」「まだぁ～！」
「頼んでから何分経ってんのよ！」「おしぼり～」
「朝粥セットの漬物がないぞ！」などクレームが殺到。

安住さんは、
「申し訳ありません」「今伺います」
「少々お待ち下さいませ」なんて言いながら、仕事を続けました。
おしぼりを出して、メニューを見せて、注文を取って、
食べ終わった皿を片付けて、テーブルを拭いてと、
てんやわんやの大忙しです。

こんな状態が３時間くらい続いたそうです。

安住さんは児玉店長とすれ違う度に、
「アルバルト一人でこのお客様の数を回せるわけないじゃないですか！」
と何度も訴えました。

その時、児玉店長はまったく笑顔を崩さず
「安住、文句言ったって仕事進まねぇぞ。
お前の小言でトースト１枚焼けるのか？
泣いてる暇があったら皿のひとつも下げてこい！」
と言われました。
安住さんは、泣きそうになったそうです。

そして、９時になり、
ほかのアルバイトが来てお役御免になりました。
安住さんは怒りが収まらず、着替えを終えてロッカーから出ると、
児玉店長のところに向かいました。
「店長、もう今日で辞めさせてください」
と言いにいくつもりでした。

辞めるという決意は、１００％決まっていました。
そして、店長の顔を見て、

「店長、僕もう」と発した後、
児玉店長に「記録を作ったな！俺とお前で記録を作ったぞ！」
と言われました。

このファミリーレストランチェーンの
南関東地域の１時間当りの売上記録を作ったというのです。

安住さんはこのひとことで、
辞める気持ちがが吹っ飛んだそうです。
結局、それから２年近くアルバイトを続けたというのですから、人間の気持ちをというのは不思議です。