店長のフロアコントロール実践方法 【経営MAGAZINE】

1000人の店長を育てたｺﾝｻﾙﾀﾝﾄのノウハウ 

店長のフロアコントロール実践方法

スタッフをコントロールする

　スタッフを効果的に動かすためには、まず適正な人員を揃えることです。店長が必要と判断する人員を過不足することなく、休憩や勤務時間を調整します。

適正な人員を確保したら、配置を適切に行なうのです。小売店であればレジ担当者、品出し担当者を決め、時間によっては配置を換えたり増減員します。忙しさの変化によっては、それを瞬時に判断し指示しなければなりません。

スタッフコントロールで特に重要なことは能力を高めることです。頻繁にスタッフへ声をかけたり、励ますことによりやる気を高め、技術的な指導や指摘を効果的に行なうことによりスタッフ個人の能力を十分発揮できるようにするのです。

観察によって問題解決する

フロアーコントロールで最も時間を費やすのは観察と問題解決です。店長は頻繁に店舗内外を巡回し、問題点や問題になりそうなことをいち早く察知するのです。吸殻が落ちていないか、トイレが汚れていないか等をチェックしておけばスタッフを使って素早く改善できるのです。

　店長ひとりで店を動かすことはできません。気付いた多くのことを全て実行するには、スタッフに動いてもらわなければならないのです。具体的で効果的な指示を出し、確実に実行させ、現在の状態を向上させることが店長の仕事と責任なのです。

臨機応変な判断と行動が重要

　営業中には何が起こるかわかりません。万引きや火事、予期せぬピークなど、店はナマものなのです。店長はどのような状況でも瞬時に判断し、それを行動に移すことが必要です。店の状況が急激に変化しても、フロアーコントロールによって、店をベストの態勢に立て直すのです。

望ましいフロアーコントロールとは

店長が行なう効果的な実施例です。

『店長は小走りで駐車場のチェックをすると、のぼり旗や看板の状態を確認した。店に入り、室温を体感し空調の温度調整を指示した。スタッフの接客をしばらく観察すると、声がよく出ていないと指摘し、一分ほどあいさつのトレーニングを実施した。そして少し店が混んでくるとスタッフの配置を換え、休憩予定の者に配置に就くよう指示した。そして店長は今ご来店のお客様へ元気の良い声で明るくあいさつし、温かで緊張感ある雰囲気を作り出した。』

　この事例のフロアーコントロールが示すように、店長は同時に多数の課題に取り組み即時に処理していかなければなりません。あなたがこの技能を高めるためには、毎日毎時間、店でセルフトレーニングを納得行くまで実践するのみです。実践！

こうした課題について当社が現場で、

実践的に支援・指導致します。

店長育成・店長教育・セミナーを企業向けに

行ないます。