臆病者が溝を飛び越えた!

情熱思考に目覚める時〜セルフコーチングのススメ〜

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□□ ◆臆病者が溝を飛び越えた!◆
 
うわーっという喚声を撒き散らしながら、
いがぐり頭の子供たちが一群となって野っぱらを駆けていった。

緑の風さわやかな南国の空は遠く青く澄み切って、
少年たちの喚声が駆け抜けて行ったあとは、
ちょろちょろという小川の流れる音だけがあった。

けれども、風のように遠ざかっていく喚声の主たちが
小川のほとりに忘れていったものがある。
色が黒く小柄だが頭だけがひときわ大きい一人の少年が、
小川を飛び越えかねてその場に立ちすくんでいた。
頭でっかちのため"過分数"というあだ名で呼ばれていた。
 
「どうしよう。一人で家に戻ろうか。母ちゃんは家で何してるかな。
紙袋張りで忙しいだろうな。飛ぼうか。失敗したら川に漬かって泥だらけだ。
あの蛭(ひる)が吸いつくな、血を吸うよ。いやだ。」

行くもならず帰るもならず、
心細くなってきた少年は自分の臆病さを持てあますように、うぇーんと泣き出した。
だが今は泣き声をあげるとそばへきてくれる母もいない。
家まで後戻りするにはすでに遠く離れすぎている。
 
一方、小川を飛び越えていったいがぐり頭たちは、
一兵卒として従軍しているはずの"過分数"がいないのに気づき一時戦闘を中断、
息を弾ませながら風となって小川のほとりへ舞い戻ってきた。
その野っぱらは鹿児島市内の原良(はらら)と呼ばれる田園地帯で、
小川はそこの田んぼを流れる灌漑用の溝だった。
底には泥が溜まっていて、落ち込むと下半身までずぶずぶと漬かってしまう。

年上の上官たちは泣きじゃくっている"過分数"に向かって、大きな声で一斉にはやし始めた。

「泣ァこかァい 飛ォぼかァい 泣ァこよっか ひっ飛べ−」

それは5回、6回と繰り返され、立ちすくんでいる頭でっかちに矢となって襲いかかった。

その矢には、「よわむしっ!こんなところも飛べんのかっ!」

という今も昔も変わらない、あの餓鬼ども特有の刺すような軽蔑の響きが込められていた。
敏感にそれを感じ取った少年は涙をぬぐい鼻水をすすりあげ、泣くのをやめた。
臆病ではあったけれども陽気であり、人一倍負けず嫌いであった少年は、
人から馬鹿にされたと感じることに耐えられなかった。
また、尚武の国として男の子供を幼いうちから鍛え上げる習慣を持っている。
薩摩の男として、たとえ少年ではあっても馬鹿にされることは何よりも口惜しいことであった。
 
みんな、はやし立てる。
「泣ァこかァい 飛ォぼかァい 泣ァこよっか ひっ飛べ−」
けれども、そこには軽蔑だけがあるのではない。そのはやし言葉の中には、
「早くこいよ、飛べよ」
という年下の仲間を勇気づけ、臆病風を吹き飛ばして戦(いくさ)ごっこに入いってこいよ、
という呼びかけもまたあった。
白雲が空に浮かび、緑の風が頬をなで、涙のあとが冷たい。
よしっ、もう泣いているときではない。飛ぼう。
でもみんなが見ている。失敗はできない。

溝から十数歩はなれたところまであとずさりをして助走距離をとった少年は、
心の中で「泣ァこかァい 飛ォぼかァい 泣ァこよっか ひっ飛べ−」とつぶやきながら、
「飛ばなきゃ!飛べるはずだ!」と自分に言い聞かせた。
負けず嫌いが臆病にそう言う。

すーっと胸いっぱいに大気を吸い込み、タッタッタッタッと駆け出してエイヤッ!と宙に浮かんだ。

…とつぎの瞬間、地面が目の前にあった。
勢いあまってつんのめり、両手とひざ頭に土くれがついた。
それだけではなく、ベちゃっと顔まで地面につけて口の中は土でざらざら。
その土をぺっぺっと吐き出して手足の土を払い、立ち上がったけれどもまだ半べそ顔。

やっとのことで飛べた自分と、
さっきまで泣いていた自分が照れくさく、しょぼんとした気持ちがある。

ただちに戦闘再開。

うわーっと一段と大きい喚声を天と地の間にまき散らしながら、
いがぐり頭たちは走り始めた。
 
そのあとを懸命に追う"過分数"は、しょぼんとした気持ちを風に吹き飛ばしながら、
やがて持ち前の陽気さを取り戻していった。
飛べた快感が身を浸し始め、
やったやったと躍りあがりながら「なこかいとぼかい…」を心の中で転がしていた。

昭和14年、すでに戦争の空気が日本をおおっていた。
原良(はらら)の南方遥かには桜島が白煙をかすかになびかせていた。

京セラ創立者の稲盛和夫6才の頃だった。

(ある少年の夢 京セラの奇蹟 加藤勝美著)

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景気は上向き、これからは大丈夫?
答えは、ノーである。
現在の中国や東南アジアが力をつけてきたこと。
IT化がますます進んでいる社会情勢から今までの多く日本企業の役目は変わろうとしている。

待っていては、何も起こらない。
同じことをしていても解決にはならない。
臆病になっていては、 ジリ貧である。

いまこそ、チャレンジへの新たなスタートである。
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■青木 毅プロフィール 1955年 生まれ。大学卒後、飲食業・サービス業・不動産業を経験。 1983年 米国個人能力開発組織代理店入社。1984年〜1988年の5年間で日本代理店150社セ−ルスマン1000名以上の中でセールスマン部門累計1位。専務取 …

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