インナーゲーム（集中力の科学）４（株式会社リアライズ）

インナーゲーム（集中力の科学）４

情熱思考に目覚める時～セルフコーチングのススメ～

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□□　◆インナーゲーム(集中力の科学)４◆

私たちが「本来あらゆることを達成できる能力を生まれつき持っている素晴らしい存在である」ならば、なぜ日々それを発揮できないのでしょうか？

それは私たちの自意識なのです。
人は、その評価を受けたいという自意識が、何かをすると必ず出てくるのです。
それは、まず自分自身の中でいいか悪いかを判断し、評価するという形で現れます。

そしてその「価値判断」行動がその顔に表れるのです。
つまり「悪い」としかめっ面をし、「いい」と自分に満足した顔色になります。
判断結果は表情だけでなく、結果の度合いに応じて、言葉となって口からも飛び出します。

そしてその価値判断という内側の行動が、さらに自意識の活動を活発にさせるきっかけとなります。
まず本人の行動が良かったか、悪かったかを判断します。自分を即席裁判にかけ、自分を裁くのです。
もし「悪い」行動となると、彼は「では、何がいけなかったのか？」を考える作業を始めます。
そして自分自身に対して改善の命令を発します。
本人はそのことにより、必死に自分自身に対して具体的コーチを始めます。
そして新しい結果に対しても、再び同じように判断と評価の作業を繰り返すのです。
明らかに心は激しい活動をエスカレートさせ、肉体は力みから、ぎくしゃくした動作に落ちいります。

自意識にはさらに悪い癖があります。
少しの行動を評価しただけで、「一事が万事」と決めつけてしまう傾向です。
一つ一つの行動の現実をきちんと見ることをやめ、「また、失敗だ」から「お前は本当に不器用だ」となります。
この場面では「まずい行動をした」事実を、「おまえはいつもいつも肝心のところで失敗するダメなやつだ」と結論づけてしまいます。
「ああ、今日はだめだ」とか「私って、こんな易しいこともミスる愚図な人間だ」などのため息まじりの自己評価をし、一つの行動をもって人格までも評価するのです。

(新インナーゲーム　W.T.ガルウエイ著　後藤新弥訳　日刊スポーツ社から)

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■これは、自意識が自分の能力の発揮を妨げること。
そして、その能力の発揮できない自分を見て、さらに自意識が自己評価を下し、ひいては人格までも評価を下してしまうという恐るべきシナリオなのである。

詳しくは、このインナーゲームの本を読んでいただきたいと思うが、この自意識の成れの果てを見事解説してくれている。

この自意識は、ビジネスや人間関係などのあらゆることへの影響を及ぼしている。
これを制覇できたら、多くの問題は解決するといっても過言でないくらいの課題なのである。

私もこの本を何回も読んでいるが、
正直、いまだにこの自意識を制覇できていない。
しかし、そのメカニズムを知り、解決に向かっていると言うことはできるだろう。

この本は、コーチングの原書として、今から11年前に私が知った本だったが、当時その内容を読んだとたん、この本のとりこになり、何回も飲み上げ、自分なりにも纏め上げた。

今改めて、この特集をしていて、再度何度も真剣に読んでみたいと思った。

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