退職時の有給休暇の処理 |
今回は退職時に有給休暇が残っている場合の処理について考えてみましょう。
定年退職、中途退職する場合でも、有給休暇が残っている場合があります。
実際年間の有給取得日数は10日にも満たないという調査結果が出ていますので、多い人になると30日以上残っている場合もあります。
このような場合、退職する社員からは、有給休暇を全部消化してから退職をしたい、又は残っている有給休暇を買い取って欲しいという申し出がなさることが多いようです。
この場合、会社は業務の引継ぎ等の関係で、時季変更権を行使するということが出来ません。
そこで会社側としては、残りの有給休暇を全部消化させるか、買い取るかのどちらかを選択することになります。
法定の有給休暇の買い取りについては、労働基準法違反になりますが、退職によって無効となる分については違法ではないという行政解釈があります。
そこで、残った有給休暇を消化して退職してもらうより、引継ぎ等が終わった時点で有給休暇を買い取って、退職してもらった方が、会社にとって社会保険料の面でも、負担が少なくなりますので、いいのではないでしょうか。
しかし、この処理もやり方によっては、税金面で大きな違いが出てきます。
その点は十分注意をして行ってください。
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