「えっ!全員ですか?」
とびっくりする時があります。
「できれば全従業員にやっていただけませんか?」
と社長がおっしゃいます。
人数を確認すると100人を超えている時もあります。でもできる限り全員からヒアリングして欲しいという希望があります。
社内がゴタゴタしていたり、組織が上手く機能していない場合など、従業員がどのようなこと考えているのか、思っているのかを聞き出しまとめることが大事です。
当然、ワガママや自分の希望・要望だけでは困りますが、かなり建設的な意見が出てきます。
現場で仕事をされている方ほど、感じておられます。このままでは良くない。見直しを図るべきだがどうすれば良いのかわからない。コンサルタントの方が入ってくれるのを待っていましたということもよくあります。
言いたいこと、聞いて欲しいことも山のようにあるようです。制限時間は長くて30分と決めているのですが、それでも終わらない方が何名かおられます。
でもそれがはけ口になるなら良いと思います。胸の中にあるものを全部吐き出してしまえばスーッとします。
しかし、ここで終わりではないです。社内でプロジェクトチームを立ち上げていただき、面談・ヒアリングから出て来た問題点や課題を優先順位を付けて解決して行きます。
期間は、概ね1年間です。その間に成果を出して行きます。目に見える成果物も作り上げて行きます。
人事考課表やキャリアプラン、就業規則や社内規定・ルールなど、今まであいまいだったものが整理されて行きます。目に見えて変わって行きますので、従業員の方のモチベーションも上がります。
2年目以降は、今度は社長が直接面談することをお願いしています。1年間かけて全従業員と一対一で面談です。これも大切なことです。中小企業では、従業員との距離感を上手く保たないといけません。
社長との面談、楽しみにされています。でもそれは社内の整備が終わってからが良いと思います。そうしないと、希望・要望ばかり上がってくるからです。
第一弾の全従業員の方との面談・ヒアリングは外部に任せることがおすすめです。そこから社内改革が始まるような気がします。
ビジネスコラム提供者情報

- コンサルタント:経営
- 株式会社 武内コンサルティング
- 大阪府東大阪市長栄寺11-5-804
大学を卒業後、経営コンサルタントで知られる船井総合研究所で 17年間お世話になり、平成19年10月1日より独立・開業いたしました。 事業内容・行動内容は、中小企業様・個人店様対象の現場密着型の コテコテ経営コンサルタントです。 独立 …
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